国交省「なにわ筋線」に鉄道事業許可証
関西高速鉄道、JR西日本、南海電鉄の3社は10日、国土交通大臣から大阪市内を南北に走る「なにわ筋線」(約7.2キロ)の鉄道事業許可証を受領したと発表した。 【拡大画像】南海・新今宮駅付近の様子
発表によると、なにわ筋線はJR大阪駅の北側にある再開発地区「うめきた」の地下に建設中の「北梅田駅」(仮称)とJR難波駅・南海電鉄の新今宮駅を結ぶ新たな路線。関西高速鉄道が鉄道施設を整備・保有を行い、JR西と南海が鉄道施設を利用して、旅客営業を行う計画となっている。 なんばと関西国際空港を結ぶ南海の特急「ラピート」は、北梅田経由して新大阪~関西空港の直通運転が可能に。また、関西国際空港と新大阪・京都方面を結ぶJRの特急「はるか」も時間の短縮が見込まれる。
なにわ筋線の整備で、関西国際空港、新大阪駅へのアクセスが向上。鉄道ネットワークの強化や、大阪の南北の都市軸の強化といった効果を図る。総事業費は3千300億円で、運行開始は2031年春を予定している。