（比例東海 静岡3区・宮沢 博行 衆院議員議員） 「パーティーの不記載問題で国民の皆さんに大きな不信を抱かせていることについては改めてお詫び申し上げます」「それとは全く別の話ではございますけれども、私の不祥事が重なりまして、これは責任を取り、けじめをつけなければならないと判断し、本日辞職願を提出したところです」 23日、突如、議員辞職を表明した自民党の比例東海ブロック選出で静岡3区の宮沢博行衆院議員。25日 発売の週刊誌に女性問題が報じられる見通しです。 地元秘書によると、23日の朝、宮沢議員は、掛川市や森町など地元で行われた新茶の初取引に出席。しかし 午後、事態は急変。東京駅に姿を現した宮沢議員はNNNの取材に対し…。 （記者） Q.「週刊誌に女性問題が出るということで女性問題についてはいかがですか？」 （比例東海 静岡3区・宮沢 博行 衆院議員議員） 「それについてはいまここでお答えする段階ではないと思います。ご勘弁ください」 25日、週刊誌で報じられる女性問題については何も語りませんでした。 （記者） Q.「離党届はいつ出す？」 （比例東海 静岡3区・宮沢 博行 衆院議員議員） 「まず辞職です。きょうは議員辞職でございます」 （記者） Q.「議員辞職（願の提出）はいつ？」 （比例東海 静岡3区・宮沢 博行 衆院議員議員） 「これからやる予定でございます」 （記者） Q.「本日中に？」 （比例東海 静岡3区・宮沢 博行 衆院議員議員） 「はいっ」 そして、衆議院に議員辞職願を提出しました。提出後、カメラの前で議員バッジを外します。 （記者） Q.「理由は？」 （比例東海 静岡3区・宮沢 博行 衆院議員議員） 「一身上の都合でございます」 宮沢議員は、派閥のパーティー券をめぐる裏金問題で、3年間で132万円の不記載があり、そのうち114万円は派閥に納めない、“中抜き”であったことを明かしています。 （比例東海 静岡3区・宮沢 博行 衆院議員議員） 「まああの…別の話です。別の話です。私の不祥事は私の不祥事なんです。皆さん方に深く感謝を申し上げ、この議事堂を去りたいと思います。本当にお世話になりました」 （記者） Q.「不祥事の内容は…」 （比例東海 静岡3区・宮沢 博行 衆院議員議員） 「それについては報道が出ておりませんので私から確定的なことは申し上げることはできません」 不祥事の詳細は語ることなく国会をあとにしました。 （西尾 拓哉 記者） 「議員辞職表明から一夜、宮沢議員の事務所です。自民党と書かれた選挙カーは停めてありますが、宮沢議員のポスターや看板は撤去されています」 支援者の一人に話を聞くことができました。 （支援者） 「女性問題というあくまでもプライベートなことだと思うんですけど、唖然というかそんな噂もなく、寝耳に水といいますか…地元では夫婦は仲がいい様子でしたし、家族も仲がいいということですので内容はわかりません」 また後援会幹部は…「宮沢議員と昨日 新茶の初取引で会ったが、特に話はなく、その後 午前10時ぐらいに『女性問題で議員辞職する』と電話があった。怒りを通り越してあきれている」とコメントを発表しています。磐田駅前で市民の反応を聞きました。 （磐田市民・70代女性） 「残念です、残念だけでございますもう残念でしかない…一人だけではなく、もう大丈夫かなと思います、政治をしている人たちが」 （磐田市民・50代男性） 「この前、街頭演説の時、話をさせてもらったが、自分の伝えたいことを言って国政に反映してもらえたらと期待していたが、残念です女性問題では…」 （磐田市民・70代女性） 「やっぱり上に立つ人は、それなりの自覚をもってやってほしい」 （記者） Q.「もし次の選挙に宮沢議員が出るとなったら応援は？」 （磐田市民・70代女性） 「いいえ全然しません。塩谷さんもダメでしょ、はい」 一方、自民党の県内選出議員の女性問題は、過去にも…。 　 （比例東海・静岡5区　吉川 赳 衆院議員） 「記事を確認していないので、きょうはコメントを差し控えます」 2022年６月、当時 自民党で比例東海ブロック選出の静岡５区・吉川 赳 衆院議員が18歳の女子大生に飲酒させ、4万円を渡した いわゆる“パパ活疑惑”を週刊誌で報じられ、その後、自民党を離党しました。数年の間に立て続けに女性問題が報じられ、4月2４日、自民党県連の城内実会長は…。 （自民党静岡県連　城内 実 会長） 「きのう電話がありました。大変申し訳ありません、事実関係につ いては申し上げられないと」「仮に週刊誌に掲載されていることが事実なら極めて遺憾」「国会議員はどうなっているんだと話しは」「自民党静岡県連の県議団の方から大変強い怒りの抗議があった。ようやく県知事選に向けて一致団結というところでこのようなことが」 また、今回の報道について、知事選に出馬表明し、自民党県連からの推薦が決まった大村慎一氏は、「オール静岡で県政の立て直しを進めようとしている中で、政策活動以外のことで辞職されたとすれば残念なこと」とコメント。同じく知事選に出馬表明し一部の自民党市議から支援を受けている鈴木康友氏は、「コメントする立場にない。自民党の中で党の立て直しをしていくことだと思う」とコメントしています。 自民党の県内選出の国会議員をめぐっては、比例東海ブロック選出で静岡８区の塩谷立衆院議員が、会派の政治資金パーティーの”裏金事件”をめぐり、キックバックの不記載があったことなどから、23日 離職届を提出しています。 相次ぐ不祥事は今後どのような影響を与えるか？元県職員で地方行政に詳しい静岡産業大学の小泉祐一郎教授は、不在となる静岡3区と8区の国会議員の後継者の選出が急務だと話します。 （静岡産業大学　小泉 祐一郎 教授） 「政治資金の裏金問題が今問題になっている中で、政治家や政治に対する期待や信頼感を非常に損なうもので、そういった意味で政治にとってはダブルパンチ」「自民党県連としては宮沢議員と塩谷議員に代わる候補者の擁立が急務になってくる」「厳しい選挙が予想される中で、ちゃんと擁立できるのか県連の力試される試金石になる」 一方、5月に行われる知事選への影響については「現時点では影響はない」と説明します。 （静岡産業大学　小泉 祐一郎 教授） 「地方の選挙においても与野党対決の構図が強まると影響は出ると思う。ただ、静岡県知事選については、現在出馬表明をしている2人がいずれも『オール静岡』で与野党対決の構図とは真逆を訴えているので」「直接の影響はあまりなのではないかと現段階ではみている」 裏金事件に続いて女性問題が発覚した自民党。失った「信頼」や「期待」を取り戻すため、今後の対応が注目されます。 （スタジオ解説） 県内選出の国会議員の不祥事は、これまでにも多く発覚しています。髙山さんお願いします。 （髙山 基彦 キャスター） はい、過去３年以内にあった不祥事などをまとめました。 野党系では2021年に無所属で国民民主党の会派に所属していた山崎真之輔参院議員が、妻子がいるにも関わらず女性と不適切な関係にあったと週刊誌で報じられ、当初は「不適切な関係はなかった」と否定していましたが、その後、事実関係を認めて謝罪。2022年の参議院選で落選しています。 2022年には、当時、自民党で比例東海ブロック選出の静岡5区・吉川赳衆院議員が18歳の女子大生と飲酒を伴う食事をし、現金4万円を支払ったことなどが週刊誌で報じられました。自民党を離党しましたが、議員辞職はせず。疑惑については、自身のブログに長文で「飲酒不可能な年齢という認識はなかった」などと書き込み、しっかりとした説明をしませんでした。 また、2023年12月に明るみに出た自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る“裏金問題”では、自民党の比例東海ブロック選出で静岡8区の塩谷立衆院議員が、キックバックの不記載があったことや安部派の座長を務めていたことから、党から離党勧告処分を受け、4月23日、離党届を提出しました。 　そして、自民党の比例東海ブロック選出で静岡3区の宮沢博行衆院議員は、不記載のキックバックを受け取っていたほか、25日 発売の週刊誌に女性問題が報じられることになり、23日、議員辞職願いを提出しました。