【独自入手】「検察なめんなよ!」恫喝「取り調べ映像」 冤罪の裏側に『検察トップ』の指示 「社長の逮捕は無理」判断覆した地検特捜部 検察内部の関係者が明かす「特捜部の闇」【プレサンス元社長冤罪事件】
■家族のことを持ち出し 大声で怒鳴り続ける検事
最高裁は今年10月、史上初の判断を下します。 検察側におよそ18時間分にわたる映像の開示を命じたのです。 関西テレビは、この映像を独自に入手。これが冤罪を生んだ特捜部の取り調べの実態です。 <最高裁が提出命令 12月6、7日の取り調べ> 【田渕検事】「あなたの顔写真なんてテレビとかで流れてるんだよ!どんな気持ちで奥さんが毎日過ごしていると思う?」 「それでいて、まだこんな弁解続けるのか!」 「あなたにとって何が一番大事なんですか?一番最初に私、聞きましたよね。あなたにとって一番大切なものは何なのかと」 「それでもあなた家族よりも、今回一緒にやった事件の仲間や自分の方が大事なんですか」 「なんなの!答えてよ!あなたにとって何が大事なんですか」 【元部下Kさん】「家族です」 【田渕検事】「家族を守るために、今のあなたがすべきことは何なの」 家族のことを持ち出し、Kさんに対し大声で怒鳴り続ける検事。
■机を叩き怒鳴り続ける検事
さらにその翌日も威圧的で、強引な取り調べは続きます。 主犯格の女性について、Kさんが誤った説明をした場面。 <12月7日取り調べ> 【田渕検事】「どんな功績があるんだよ。どこにあるんですか」 【元部下Kさん】「ちょっと今、勘違いしました」 【田渕検事】「なめんじゃないよ!」(机をぶったたく) 「いい加減なこと言っちゃダメだろ!なんでそんないい加減な説明するんですか!」 【元部下Kさん】「そこは勘違いしてました」 【田渕検事】「勘違い?違うでしょ、場当たり的な弁解をしているだけじゃないか!」 机を叩き、怒鳴り続ける検事。 このような取り調べは、およそ50分間にわたって続くこともありました。
■『特捜部という場所はブラックボックスだ』と元検事
この異様な取り調べを生む背景には、いったい何があるのか。 大阪地検の元検事は『特捜部という場所はブラックボックスだ』と証言しました。 【元大阪地検検事 大泉まどか弁護士】「普通に刑事部で捜査して身からすると、そんな取り調べするなんてあり得ないなっていうのが率直な感想ですね」 「私たちの世代が検察庁に入庁したときにはもうそういう取り調べは、一切NGなものとして教育されてきましたし、(被疑者の)権利を少しでも侵害の恐れがあるような調べは全部チェックされて、指導されるっていうような状況だったので」 「(特捜部は)どんな場所か全くわからない。どんなふうに捜査してるのか、何が行われているのか。(検察)内部にいても全くわからないっていう場所ではあるから。その特殊性、特捜の特殊性っていうのは、間違いなく絡んでくるんだろうなとは予想はしてます」
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