【沢田康文の欧州競馬リポート】マーフィー騎手が3年ぶり4度目の英国リーディング
前回のフランスに続き2024年の英国競馬を振り返る。リーディングジョッキー争いは、日本でもおなじみのオイシン・マーフィー騎手(29)=アイルランド出身=が19~21年に次ぐ3年ぶり4度目の首位に輝いた。 主要レースが多い2000ギニー開催日(今年は5月4日)から英チャンピオンズデー(同10月19日)までの期間の勝利数が対象で、163勝をマーク。主な勝ち鞍にはアスフォーラで制したロイヤルアスコット開催のGⅠキングチャールズⅢS(旧キングズスタンドS)などがある。 2位は110勝のR・ライアン騎手。国外のレースで対象外ながらブルーストッキングで凱旋門賞を制して有名になった。3位には短期免許で来日したT・マーカンド騎手(104勝)が続いた。 調教師部門は1月1日から12月31日までの賞金獲得額が対象だが、アイルランドのエイダン・オブライエン調教師(55)が7年ぶり7度目のチャンピオントレーナーの座を確実にしている。 ダービー、エクリプスS、インターナショナルSを制したシティオブトロイ、セントレジャーを勝ったヤンブリューゲルなどを管理し、出走155回で31勝をマーク(勝率20%)。獲得賞金は833万7011ポンド(約16億4239万円)で、2位のA・ボールディング調教師に320万ポンド以上の大差をつけている。(在仏競馬記者) ※次回は1月7日付で掲載予定