福田修盛(阿南光)は走攻守揃った”超高校生外野手”! エース・吉岡と並ぶドラフト候補に浮上【センバツ・輝きを放った逸材たち】
阿南光ではエースの吉岡 暖投手(3年)がプロ注目だが、スラッガーの福田 修盛外野手(3年)の評価も高い。 【トーナメント表】センバツ大会 結果と今後の予定 180センチ85キロとがっしりとした体型から秋季大会では打率.478、2本塁打、9打点の好成績を残し、昨秋まで高校通算17本塁打、そのうち公式戦4本塁打を記録している。50メートル6秒0、遠投105メートルで、投手としても左腕から最速136キロを計測する身体能力の高さを秘めている。 福田の父・章さんは旧校名の新野で92年夏の甲子園に出場している。 まず構えはグリップの位置が高いのが特徴。立ち遅れないために、すり足気味にタイミングをとっている。福田にとってこの形が一番振りやすい形のようだ。 2回戦の熊本国府戦では、インコースの変化球を思い切り引っ張り、先制の適時三塁打を放った。 「1回戦はチャンスで打てなかったので、絶対に返して吉岡を楽にしてやろうという気持ちで打ちました。高橋監督から打席に入る前から変化球を狙っていけという指示があったので打つことが出来ました」 豪快なフルスイングで外野の頭を超える打球は新基準バットでも全く失速しなかった。第4打席でも詰まったが、ライトへ鋭いフライを放ち、強打者としてアピールを見せた。三塁打のベースランニングや、内野ゴロに終わった時の駆け抜けを見ても、脚力の高さが伺え、強打だけではないところを見せた。
この冬場はウエイトトレーニングでスクワットは220キロを持ち上げるまでになった。更にスピードを求めて、体重89キロから85キロまで減量。選抜でもスピーディかつパワフルなパフォーマンスを発揮している。 走攻守すべてにおいて高水準の選手で、高校生外野手ではモイセエフ・ニキータ外野手(豊川)に次ぐ選手になるのではないか。 フィジカルも見劣りするところはなく、捉えた打球の速さは非凡なものがあり、俊足でもある。 準々決勝の星稜戦(石川)は福田の真価が問われる一戦になりそうだ。左の技巧派・佐宗 翼投手(3年)の変化球の精度は非常に高く、さらにリードする能美 誠也捕手(2年)も巧みなインサイドワークを見せる。左打者の福田にとって攻略するのは困難な相手だが、星稜バッテリーを攻略する打撃をみせれば、さらに評価される外野手になるのではないか。