星空の下でディナーを楽しむAYUMIさん（左）＝10月18日、徳之島町徳和瀬

　徳之島町と日本航空（JAL）が新たな観光コンテンツとして開発に取り組む「星降るレストラン」の体験ツアーが10月17～19日、同町内であった。SNS（インターネット交流サイト）で人気の高いAYUMIさん（33）をモニターとして招き、闘牛観戦と黒糖焼酎を楽しむ「闘牛場Bar」や島内産食材を用いたディナーなどを提供した。来年2月には一般向けの体験ツアーを予定している。 　同町は観光庁の補助事業を活用して新たな観光コンテンツの開発に取り組んでいる。「星降るレストラン」はJALが星空と食に焦点を当て、全国の自治体と協力して開発している旅行商品。これまでに岡山県や北海道で開催され、徳之島町は3例目。 　18日夜は徳之島リゾートホテル＆オフィス（同町徳和瀬）で島内産の魚介、農産物のほか、キビ酢やナリ（ソテツ）みそなど徳之島の食材や味にこだわったディナーを提供した。メニューは同町と食を通じて連携協定を結んでいる城山ホテル鹿児島の徳重慎一郎総料理長（48）が監修し、自ら来島して腕を振るった。 　AYUMIさんは2016年から国内外の女子旅に焦点を当てたSNSでの発信を始め、現在はインスタグラムで9万人、TikTokで8万人のフォロワーがいる。徳之島は初来島というAYUMIさんは「景色も料理も人も文化もすごくすてきだった。動画や写真もたくさん撮影できたので全国に徳之島の魅力を発信したい」と笑顔でツアーを振り返った。 　JALの佐々木美紗さん（40）は「都市部から星空や自然が好きな人を呼ぶだけではなく地元の人も楽しめる内容に仕上げたい。宿泊抜きで食事のみのパッケージも計画しているのでぜひ体験ツアーに参加してみてほしい」と呼び掛けた。