誰もいない無人島に泊まってみたい! 手つかずの自然を堪能できる南の楽園 モルディブ「コモ マーリフシ」
#301 COMO Maalifushi(Thaa Atoll, Maldives)コモ マーリフシ(ター環礁、モルディブ)
1192の島々からなるモルディブは、ひとつの島でリゾートが完結している“1島1リゾート”が基本形。それぞれの島で自分たちの世界観を表現し、ゲストをもてなしています。そんな島々が160ほども! モルディブといえば、ハネムーンの旅先として人気ですが、“一生に一度”といわず、御朱印巡りのように島ひとつずつに滞在していくのも、面白そう。 【画像】ジンベエザメとのナイトシュノーケリングも! 一生に一度は行ってみたいコモ マーリフシ。 かつては26の環礁のうち、リゾートを有する環礁は、北&南マーレ環礁、アリ環礁くらいだったのが、新しいリゾートが新たなる環礁へと広がっていき、今ではリゾートのある環礁名を覚えるのもひと苦労……。 今回ご紹介するコモ マーリフシは、南マーレ環礁のコモ ココア アイランドの姉妹リゾート。モルディブの中でも南寄りに位置するター環礁の、初にして唯一のリゾートです。そんな手つかずの自然が残るター環礁は、フロンティアなダイビングやサーフィンのスポットとして羨望の存在です。
モルディブのリゾートを初めて手掛けた日本人建築家
開業して10年になるリゾートは、背の高いヤシの木をはじめ南洋の木々がうっそうと茂っています。歩いて一周30分の島は、道をふちどるスパイダー・リリーの白い花以外は、ほぼ自生の木で覆われているのだとか。この島はモルディブでは珍しく地下水が湧き出るため、水も豊か。しっとりとしたジャングルがいい塩梅です。 デザインを手掛けたのは、モルディブのリゾートでは初の日本人建築家・池淵孝一郎氏。カジャンで葺いた屋根、バラウの木の板張りの客室は、地元の民家をモチーフにしており、エレガントさを感じさせつつも、周囲の自然に溶け込むデザインです。 部屋タイプはスイートかヴィラか、ビーチか水上か、サンセットかサンライズか、あるいはベッドルーム数などで細かく分かれています。どのタイプも広々。水上コテージならプールが置かれているテラスから直接海へ、ビーチなら20歩で波打ち際まで出られます。
癒しのトリートメント体験で積年のコリとおさらば!
コモ ホテルズ アンド リゾーツといえば、ウェルネスに特化したリゾート。トリートメントに使用されるプロダクツは高品質のピュアエッセンシャルオイルを使用し、石油系化学物質や人工着色料、香料などは一切使われていないそう。ヨガやメディテーションなどのアクティビティも充実しています。そしてバスアメニティやバスローブ、タオルなどのリネン類なども洗練されていて、ライフスタイル・ブランドとしても確立されています。 さて島の中央部にあるコモ シャンバラ リトリートで、しばし癒しのトリートメント。シグネチャーのコモ シャンバラ マッサージを受けました。オイルは「CALM(カルム)」という、心に平穏をもたらすものをチョイス。 けれど、私のあまりに凝り固まった肩や背中がスパ・マネージャーのマイラさんの職人魂に火をつけてしまったのか、ゴリゴリ、グリグリの連続。安らかなトリートメントというより、日頃のコリをごっそり大掃除といった感じ。その後、鎧を脱いだように肩がすっきり、もみ返しがなかったのはやはりプロの技です。