9歳少年のサツマイモの疑問 プロの農家らが回答 品種は?掘り方は?
食べ方も続々 ポテトサラダも
少年は料理にも興味があり、野菜を使った煮込みスープなどもよく作るという。「サツマイモをどんな料理にしているか知りたい」との質問も寄せられた。 「焼き芋」を挙げた東京都の60代女性は1個ずつアルミホイルで包み、オーブンに入れて160度で90分焼くレシピを紹介。「低温で長時間加熱することで甘くなる」と薦める。 この女性は複数のレシピを提供。韓国式サツマイモの煮物「コグマジョリム」は、丸ごとゆでた小ぶりの芋をやや多めのみりんとしょう油で味付ける。スライスしたレモンと芋を重ね、ハチミツと水で煮詰めた「ハニーレモン風味」。沸騰させたグラニュー糖と牛乳にバターを加え、芋と混ぜ合わせて加熱、最後にシナモンパウダーを振る「キャラメル風味」など、多彩な料理を紹介した。 群馬県の50代女性畑作物農家は「大学芋。おやつで食べるなら甘めに、ご飯のおかずにするなら、しょう油の味を利かせる」と話す。自ら栽培する「べにはるか」など、しっとり系品種を使うことが多いという。 「鳴門金時」を栽培する奈良県の50代女性花き農家は“ポテトサラダ”を挙げる。農家友だちから届いたオレンジの「ハロウィンスウィート」、紫の「ふくむらさき」と、自身の「鳴門金時」を合わせて色鮮やかなポテトサラダにした。
少年「来年挑戦したいな」
一連の調査結果を少年に伝えると、栽培品種は「甘い品種が人気なんだなあ」と関心を示し、「『あまはずき』は初めて知りました。来年挑戦しようかな」との答えが返ってきた。 自身が栽培するサツマイモは雑草に負けることがあり「ちゃんと管理しなきゃ」と意気込んでいた。 芋を傷付けずに掘る方法は「ゆっくりではなく、サッと掘るからダメなのかな」として、集まった助言を「試してみよう」と話していた。料理は「うちは天ぷらが主流」とした上で、数々のレシピに注目していた。
日本農業新聞