ユネスコが北京中軸線を世界遺産に登録
【東方新報】国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)は7月27日に「北京中軸線-中国の理想的都市秩序の傑作」を世界遺産リストに登録すると発表した。これにより、中国の世界遺産の数は59件となった。 北京中軸線は13世紀に始まり、16世紀に完成した都市の重要な特徴だ。この軸は北京市の北から南まで7.8キロ続いており、世界最長の都市軸とされている。 中軸線上には、鐘鼓楼(鐘楼と鼓楼の総称、Zhonggulou)、万寧橋(Wangningqiao)、景山公園(Jingshan Park)、故宮(紫禁城、Forbidden City)、端門(Duanmen)、天安門(Tian’anmen)、外金水橋(Waijin Shuiqiao)、太廟(Taimiao)、社稷壇(Shejitan)、天安門広場(Tian'anmen Square)とその建築群、正陽門(Zhengyangmen)、南部区間の道路跡、天壇(Tiantan)、先農壇(Xiannongtan)、永定門(Yongdingmen)といった15の主要な遺産がある。 この遺産地域は589ヘクタールの広さで、バッファーゾーンは4542ヘクタールに及ぶ。 ユネスコの世界遺産委員会は、この中軸線が伝統的な中国の哲学的概念「中」(中心性)と「和」(調和)を表現しており、世界の都市計画の歴史に大きな影響を与えたと評価している。 ユネスコはまた、古都北京の文化遺産を保護し保存するために、中国政府が行った多大な努力と優れた成果を称賛している。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。