前田健太、気温33度に苦しみ4敗目。現地メディアは「気になる球種を選択」と指摘
今季これまで苦闘を強いられているタイガースの前田健太は現地6月22日(日本時間23日)、今季3勝目を期して本拠地コメリカパークでのホワイトソックス戦に登板するも熱暑の中、5回を投げ切れず、4回2/3、8安打3失点、5奪三振無四球の内容で降板し4敗目を喫した。
地元紙『ザ・デトロイト・ニュース』は試合後、電子版に「攻撃が停止し、良くなったマエダの登板を浪費」と題した記事を掲載し、その中でこの日の右腕について、「彼は不十分な投球はしなかった」と前置き。
その上で、「とは言え、彼は試合で十分な長さを投げてはおらず、何度か気になる球種を選択し、4回2/3で3点を許したことが克服できない点差となった」と手短に振り返った。
続けて記事では、AJ・ヒンチ監督による、「彼は早いカウントでゾーンに投げるのに手こずり、それによりカウントが深くなるにつれ、彼の投球に多くのプレッシャーがかかってしまった。試合序盤では、彼はアウトを取る、あるいはミスを誘う方法を見出していた。しかし、その後はそうでなかった」とのコメントを伝えた。
また、「マエダは試合序盤に効果的なスプリットを確立させた。彼は2回までにこの投球を11回投げ、空振り7回を誘った。しかし、彼は4回にトラブルに陥ると、この球種から遠ざかった」と、序盤に挙げた「気になる球種選択」について触れた。
4回にカッター、スライダー、そしてフォーシームで3連打を許して失点したシーンを振り返りつつ、「彼が最初の3回をほとんどクリーンに投げ抜くことを可能にした球種だったスプリットは、そうした極めて重要な打席では、彼の道具箱の中に留まり続けた」とし、ピンチで頼りとしなかったことに首を傾げた。
さらに記事ではこのイニングについて、「最終的に4回は27球を要したが、それは気温91度(摂氏32.8度)の日には、ぐったりさせることだった(特にこの日はタイガースが色合いのダークなシティコネクトユニフォームを着ていた)」。