インドとカナダ 互いの外交官を国外追放へ
インドとカナダの両政府は14日、お互いの外交官を国外追放すると発表しました。両国はカナダで起きたシーク教徒の男性が殺害された事件をめぐり対立しています。 カナダでは去年6月、シーク教独立運動を支援したカナダ国籍の男性が殺害され、トルドー首相はインド政府の工作員が関与した可能性があると指摘し、インド側が猛反発していました。 インド政府は14日、カナダからインドの外交官が事件の「重要参考人」とする外交文書を受け取ったと明かし、「ばかげた非難だ」と関与を否定。カナダの外交官6人に対して19日までに出国するよう要請しました。 一方、カナダ政府は14日、インドに外交特権を放棄し捜査に協力するよう求めたが応じなかったとして、インドの外交官6人を国外追放すると発表しました。 カナダ側は「6人が事件の容疑者とする具体的な証拠を収集した」としています。 お互いの外交官追放で、インドとカナダの関係はさらに冷え込むものとみられます。