「“検挙されないため”という間違った目的の方もいる」 シートベルトは絶対安全ではない? 着用の子ども死亡…改めて確認したい“正しい着け方”
■シートベルトの正しい着け方
シートベルトの良い着用例は「鎖骨の中央から胸骨にかけて通す」「左右の腰骨にかかるように通す」こと。反対に、悪い着用例として「首にかかっている」「腹部を通っている」ことが挙げられる。シートベルトに補助器具を付け、ベルトにかかる圧力を分散させることで、効果を高める方法もある。 体格によっても着け方に変化が出る。上西氏は「同じ身長でも、胴体が短いとシートベルトが首にかかってしまう。しっかりと鎖骨や腰骨にかかっているかをチェックしたほうがいい」と説明する。
姿勢によっても、受ける衝撃は異なる。乗車中の正しい姿勢は、肩から背中、腰、そしてお尻までを、しっかりとシートに密着させること。猫背になったり、お尻が前に出てしまったりなどの姿勢は、衝撃が一部に集中してしまうため危険だ。 丸山氏が姿勢の重要性を語る。「姿勢が悪く寄りかかったり、寝転がるような姿勢だと、腰骨に着けていたシートベルトがすべって腹部に食い込んでしまう可能性がある」。 また、重要だというのがヘッドレスト。上西氏は「これまで3万件近くのドライブレコーダー映像を分析しているが、ヘッドレストがないことで、追突時に首の骨を折って亡くなった事例を3件見ている。しっかり使って欲しい」と呼びかけた。 (『ABEMA Prime』より)