ルイボスティーの“飲みづらい”“クセのある味”などの思い込み払拭 「GREEN DA・KA・RA やさしいルイボス」に手応え
サントリー食品インターナショナルは昨年3月に新発売した「GREEN DA・KA・RA やさしいルイボス」で手応えを得る。 【写真】草彅剛さん扮する“やさしいマン”の様々な表情 サントリー「GREEN DA・KA・RA」 「GREEN DA・KA・RA」ブランドの2023年販売数量は前年比4%増の5039万ケースを記録。初の5000万ケースの大台を突破し過去最高の販売数量を更新した。 この成長に「GREEN DA・KA・RA」本体と麦茶飲料「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」の定番2品とともに寄与したのが「やさしいルイボス」。 「やさしいルイボス」は、コロナ禍などによるストレス増加を背景に、より体に負担なく香りでリフレッシュできるようなルイボスティーやジャスミンティーなどの“香り”を特長とするお茶の選択肢が多様化していることに着目して開発された。 中でも、南アフリカ産茶葉を使用するルイボスティーは、日本へのルイボス茶葉の輸入量は近年大幅に伸長。家庭での飲用機会の増加に加えて、ルイボス茶葉を使ったドリンクメニューを提供するカフェなども増加傾向にある。 トライアル獲得にあたってはブランドの資産や商品名が奏功したという。 昨年12月取材に応じた川村崇SBFジャパン戦略企画部部長は「ルイボスティーは一般的に独特の香りで飲みづらくクセのある飲み物と思われがちなところを、“やさしい”の商品名で払拭し、これまでルイボスティーになかなか手を伸ばされなかった方に手に取っていただけた」と振り返る。 ルイボスティー非飲用層の飲まない理由を払拭すべく、中味はルイボスとグリーンルイボスの2種の茶葉をブレンドすることで、ルイボスティーらしい豊かな香り立ちと、すっきりとした飲みやすさを実現。 老若男女と幅広い層をターゲットに定め、アレルギー特定原材料等28品目不使用とカフェインゼロ設計も特徴となっている。 今後については「ルイボスティーに限らず香り系の茶系飲料は拡大傾向にあり引き続き強化していく。香り系が支持される理由の1つとしては緑茶飲料への飽きがあるのかもしれない。緑茶飲料の味に変化を求める人が買い回っている可能性がある」との見方を示す。