「失点のすべてがペナルティーボックス内で起きた」と指摘

森保監督はインドネシア戦の終了間際に喫した失点を「反省点」と悔やんだ。写真：梅月智史（サッカーダイジェスト写真部／現地特派）

　現地１月24日、日本代表はアジアカップ2023のグループＤ最終節でインドネシアと対戦し、３－１の勝利を収めた。これによって勝点を６に伸ばした日本はグループＤの２位を確定させ、ベスト16進出を決めた。 【PHOTO】日本代表のインドネシア戦出場16選手＆監督の採点・寸評。５人が７点台の高評価。全得点に絡んだ９番をMOMに選出 　開始６分に上田綺世のＰＫで幸先良く先制する。その後は堅陣を敷くインドネシアを攻めあぐねたが、52分に中村敬斗→堂安律で左サイドを崩して最後は上田がこの日２点目。さらに88分にも上田のシュートが相手ＤＦに当たってゴールに吸い込まれ、３点のリードを奪った。 　しかし、いただけなかったのがゲームの締め方だ。アディショナルタイムに相手のロングスローがファーへ流れて、フリーの選手にゴールを決められて失点。これでグループステージは３試合連続の失点となり、後味の悪さを残した。 　この点に同じく注目したのが韓国専門メディア『Interfootball』だ。「日本は本当に今大会の優勝候補と言えるのだろうか。こうしたトーナメントでより重視されるのは守備だ。日本はグループステージで３戦連続失点を許し、不安を露呈した」と指摘。そのうえで「インドネシア戦に勝利したとはいえ、強い違和感が残った。ベトナム戦で２失点、イラク戦で２失点、そして今回も１失点と合計５失点。注目すべきは失点のすべてがペナルティーボックス内で起きたもので、ミドルシュートのような想定外の失点ではない点だ。ＧＫの対応の拙さもあったが、すべては守備の不安定さからくるもので、組織の未熟さが顕著。日本守備の正体を見た」と手厳しい。 　 　さらに同メディアは「大会中に修正するのは難しいだろう。つまり日本は不安を抱えたままノックアウトラウンドに臨むことになる」と記し、「ラウンド16で対戦するヨルダンも韓国も今大会は攻撃陣が好調。試合はスコアレスでは終わらないはずだ」と論じた。 　グループＤを２位で終えた日本代表。決勝トーナメント１回戦ではグループＥの１位と対戦することとなった。25日に行なわれるグループＥ最終節の結果で決まるが、ヨルダン、韓国、バーレーンの３チームが１位通過の可能性を残している。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部