【SUMMER SONIC 2024】Paledusk、灼熱の砂浜に降臨　一瞬で景色はライブハウスに＜ライブレポート＞

　【SUMMER SONIC 2024 TOKYO】の2日目、13時45分。容赦ない日差しが照りつける中、PaleduskがBEACH STAGEのトップバッターとして登場した。SEのエミネム「Lose Yourself」からそのまま「AREA PD」へ流れ込みライブはスタート。初っ端からバンドもファンもテンションが振り切れているのか、瞬く間に辺り一面はモッシュピットに変貌。カオティックでありながらキャッチーな「BLACK ICE」、要所要所に登場するジャジーなフレーズが最高のスパイスとして耳に残る「SLAY!!」。次々と人気曲を畳み掛けるセットリストには当然ながら休む暇は無し。舞い散る砂埃を見れば遠くからでも荒ぶるオーディエンスの熱狂ぶりはすぐわかるだろう。 その他の画像 　「このステージで一番ヘヴィなバンドは俺らで、今日俺らのために昼から来てくれた奴らがいっぱいいると思う。ライブハウスだろうがサマソニだろうが、やることは一緒だからかかってこい！開けろ！」とKaito（Vo）が煽ると、最新作『PALEHELL』からショートチューン「TRANQUILO!」がウォール・オブ・デスと共に炸裂。砂浜で繰り広げられる、まるで新宿ANTIKNOCKのような光景は痛快そのもの。気温に負けないくらいにオーディエンスの熱量も上昇している。ポップさの後に強烈なブレイクダウンが襲いかかる「I’m ready to die for my friends」も実に野外が似合う。 　「暑い！もー日本のフェスではいつも俺らは昼とか外の暑い時間にして．．．俺らも嫌です。みんなも嫌です。来てくれてありがとうございます。Paleduskですよろしく！」と再びKaitoのMCへ。「1回しか言えないことを言います。初めてPaleduskがサマソニにやってきたぜ！ 色んな人が動いてくれて、そしてみんなの普段のチケット1枚1枚、1再生がここに繋がっています。サマソニに立てるバンドはほんの一握り、いや一つまみで、だからこそ“俺らBEACH STAGEのトップバッターか．．．”とも思ってる。やっぱりスタジアムに行きたいし。言うのは簡単だけど、言ったことをやってきたバンドだと思っていますので、初めて出会った人も、ここまで応援してくれた人も、そこまで一緒に行きたいので今日もよろしくお願いします！」という言葉には先日のO-EAST公演でも感じた誠実さが詰まっていた。 　「いつも以上に来い！」という煽りからいよいよラストスパートへ。最新作の表題曲「PALEHELL」でエモーショナルなシンガロングを海岸中に響き渡らせると、ドラマチックで壮大な楽曲展開が圧巻の「RUMBLE」を叩きつけてステージを終えた。ライブ後の観客たちは流石に暑さでバテ気味な様子だったが、皆清々しいほどの笑顔を見せていた。 　灼熱の野外ステージ、そして砂浜という異色の環境。そんなの関係無いと言わんばかりに“いつも通り”の光景を生み出したPaledusk。彼らが将来の【SUMMER SONIC】でより大きなステージに立つ姿が今から待ち遠しい。 Text：Haruki Saito Photos：(c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved. ◎公演情報 【SUMMER SONIC 2024】 2024年8月17日（土）、18日（日） 千葉・ZOZOマリンスタジアム、幕張メッセ 大阪・万博記念公園 ＜Paledusk セットリスト＞ 1. AREA PD 2. BLACK ICE 3. SLAY!! 4. TRANQUILO! 5. I’m ready to die for my friends 6. PALEHELL 7. RUMBLE