「THE SECOND」2代目王者ガクテンソクの特別授業取材で感じた違和感
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> 「THE SECOND~漫才トーナメント2024~」2代目王者「ガクテンソク」奥田修二(42)よじょう(42)が、よしもとアカデミー東京校で講師を務めた特別授業を取材した。 印象的だったのは、授業を受けたNSCの生徒たちだった。記者はオーバー50のおっさんだが、勝手なイメージで、お笑い芸人を目指す若者はひょうきん者か変わり者が多いと思っていた。実際、奥田も「(千鳥の)大悟さんが面接で『お前、わしよりおもろいんか?』と話していたと聞いていた」と話した。 だが、今回参加した生徒に、そのような人物は1人もいなかった。みな真面目で私語もなく、メモを取っていた。最後の質問コーナーは、ネタ作りに関する質問ばかりで、「ボケてやろう」という“挑戦者”はいなかった。 NSC(吉本総合芸能学院)が芸人養成所で、ある意味「学校」ということを考えれば、それも当然かもしれない。だが、なんだか喉の奥に小骨が刺さっているような違和感があったのも事実だ。 同じように感じたからかは定かではないが、奥田は「今のうちにやっておいた方が良いこと」に「1個ぐらいは校則を破ったほうがいいかも…。変なことをする職業ですから。ちょっと破ったことがあるほうが、あるあるが伝わる」と話していた。 また、「全く人と違うやり方をするのもおもしろい」と話し、「よじょうは小中高と皆勤賞なんです」と明かした。その理由をよじょう自身が「勉強に遅れたくないから」と説明。奥田が「絶対ここにいる人じゃないから!」と突っ込んだが、笑ったのは取材陣のみだった。 特別授業後の囲み取材で奥田は、「僕らが始めた19年前のように、ぼや~と始めたのではなく、明確になりたいものをもって入学されていると感じた」。よじょうは「質問で当てる人がみな『頂点を取りたい』みたいな人たちばかりでびっくりした」という。記者が感じた違和感と同じようなものを、ガクテンソクも感じていたのかもしれない。 特別授業で、奥田からの最後のメッセージが秀逸だったので、紹介しておく。「みなさん、セカンド側に来ないように! 15年以内にケリを付けてください」。