写真：Impress Watch

Amazonは、2023年の単年で兵庫県へ310億円以上の投資を行なったことを発表。2012年～2023年までの期間に兵庫県へ投資された総額1,370億円超の20%以上に相当する。設備投資として、物流拠点であるフルフィルメントセンター、配送拠点であるデリバリーステーション、データセンターなどのインフラ整備などのほか、利用者や配送パートナー、中小企業向けプログラムの拡充、従業員の報酬などの事業運営費が含まれる。 兵庫県は、日本の中でもAmazonによる投資が多い県のひとつ。同社は2020年に兵庫県初の配送拠点となるデリバリーステーションを尼崎市に開設して以降、同県への投資を加速させている。 2022年には、尼崎市に商品保管容量約100万立方フィート、延べ床面積100,000m2以上(東京ドームの2個分以上の規模)を持つ西日本最大の物流拠点であるフルフィルメントセンターを開設。2023年には神戸市長田区に新たなデリバリーステーションを開設している。 米国の経済・戦略コンサルティング会社であるKeystone Strategyは、2023年に兵庫県に対して行なわれたAmazonの投資により、間接的な働く機会が5,000以上創出されたと試算。これには、兵庫県内のAmazon施設の建設に携わる建設業、輸送業、エンジニアリング、維持・管理会社などの働く機会などが含まれる。 昨年は「Amazon尼崎FC」内に日本初となる災害支援物資の保管拠点「Disaster Relief Hub」を設置。自然災害時に迅速な支援物資の供給を行なうための拠点で、支援物資には、モバイルバッテリーや衛生用品など約50種類、約15,000点の災害支援物資が含まれている。これらは過去、被災地からのニーズが高かった物資を中心に選定されているという。 Amazonは中小販売事業者への支援も行なっており、販売事業社数は、兵庫県内で約6,000社。2023年には、兵庫県の販売事業者がAmazonで数百万点の商品を販売している。