<春に挑む・’23センバツ長崎日大>選手紹介/5 /長崎
◇打撃力、確実性高める 中村浩聖内野手=2年 内野全般を守れるユーティリティープレーヤー。打撃はミート力を重視し、ボールをバットで確実に捉えることを大事にしている。山内徹也部長から「テークバックを大きくした方がいい」と助言を受け、「打撃が良くなってきた」と話す。 守備は居残りでノックを受けたり、大分商出身でゴールデングラブ賞を5年連続受賞した埼玉西武ライオンズの源田壮亮(そうすけ)遊撃手のプレーを動画サイトで研究したりしている。 センバツのベンチ入りを心から喜んでくれた父浩一さん(53)らのためにも、「目標は打席に立つこと。任された場面で全力を発揮したい」と誓う。 ◇父追い越す活躍誓う 城島慶太郎内野手=2年 長崎日大がセンバツ初出場でベスト8入りした1993年春、同校3年だった父慶介さん(47)は、三塁手として甲子園でプレーした。父が活躍する映像を見ながら育ち、「同じ環境で野球がしたい」と長崎日大の門をたたいた。 全体練習を終えて帰宅後も、慶介さんに素振りをチェックしてもらい、トスしてもらったバドミントンの羽を打ち返すなど二人三脚で練習に打ち込んできた。最近は紅白戦で主戦の広田樹大(きだい)投手(2年)から本塁打を打つなど手応えをつかんできた。 父の背中を追い、たどり着いた夢の舞台。「父を追い越すような活躍がしたい」 ◇俊足生かし積極盗塁 立石莉徠(りく)外野手=1年 塁間(27・431メートル)を3・6秒で駆け抜ける俊足を生かし、積極的に盗塁を仕掛ける。その走塁の基礎は小、中学生時代に培った。機動力を生かすため、投手がけん制する際のグラブの微妙な動きや、捕手のプレーの観察などに余念が無い。 福岡県の実家を離れ、東彼杵町の祖父の本下利之さん(76)宅に下宿している。本下さんも元高校球児で、プロ野球選手を目指していた。本格的に野球を始める前の幼い頃から祖父の手ほどきを受け、ボールやバットに触れていた。 センバツに向け、「チームに貢献するプレーを心がけ、今後に生かせる経験を積みたい」と語る。 〔長崎版〕