Skateboarding Unveiled vol.8 ~写真文化とフォトセッション~
子供の成長記録にも最適
フォトセッションは、保護者の方から見ても子供の成長記録になるので、かけがえのない一瞬を永遠に閉じ込めることができるという観点から見れば、定期的に開催する価値も十分にあると思う。スタジオで残すような記念写真をスケートボードに置き換えたと例えれば理解しやすいのではないだろうか。 もちろん自分もその一瞬を切り取ることに全精力をつぎ込んでいるし、今まで数々のプロスケーターを撮影させてもらった経験もあるので、被写体側にどうやったらもっとカッコ良くなるか!? といったアドバイスも出来る。そうして一緒に有意義な時間を過ごせたら幸いだ。
ロケーション次第で様々な発展の可能性
フォトセッションは汎用性や発展性の高さも大きな魅力ではないかと思っている。 実は今コラムで掲載している写真は、全て今秋行ったフォトセッションイベント内で撮影したものなのだが、実にバラエティに富んでいることがお分かりいただけるはずだ。 ひとつは千葉県南房総市にあるスケートパーク、grindland SUNZUI主催のもと、ROMI’s Oceanさんの協力を得て、アメリカのカリフォルニアで実際に走行していたスクールバスを舞台に車内で撮影したり、そのバス背景にハーレーを跳ぶというシチュエーションを自作させてもらった。こういったプラスαの要素も組み込むと、参加者さんの思い出もより色濃くなるだけでなく、お店側のプロモーションとしても活用できるので、そういったコラボも面白いと思う。 もう一方は神奈川県横須賀市にて、行政側の許可を得て三笠公園内の一部を期間限定で開放したイベント。そこにセクション(障害物)を設置し、自由に移動しながら遊ぼうというものだ。 これは発想次第で無限の組み合わせが可能だし、スケートパークでは作り出せない風景写真の要素も詰まっている。そうしてストリートの雰囲気を味わいながら公式に写真に残せるのは最高の記念になるだろうし、さらに言えば、カルチャー全盛期のスケートボード写真文化を、現代風にアップデートさせた良いサンプルにもなっていると思う。これもスケートボードの大きな魅力だと確信している。