「光る君へ」渡邊圭祐、頼通の“ためらい”を振り返る「どれならいいんだろうって…」
「道長に対して頼通がどんな思いを抱いているのか?」と問われると、渡邊は「なるべき背中というか、教科書のような存在だと捉えています。すごく尊敬していますし、こうならなきゃいけないし、こうなるんだろうなと想像しながら背中を見て学んでいるっていうところですね」と淀みなく話し、頼通が好青年に成長したことについては「まじめな青年ですから彼は。頭もいいですし、こうならなきゃいけないっていうのを理解できている男」と解釈を述べた。
対して柄本が「スマートだし、割とマッチョなところもありつつ非常に配分がいいよね。距離感がとってもいい。さっきも平等院鳳凰堂で先生の説明を受けたりしたんですけど、非常に洗練されていて。変にデカくもないし小さくもないしちょうどいい大きさで。あれ頼通が作ったんですよね。非常に洗練されていてバランスがいいのは人から出ているものなんだなっていう気がしますね」と頼通の才覚に触れると、場内から渡邊に盛大な拍手が。
宇治の地には出演が決まってから一度訪れているという渡邊。しかし、今回は印象がかなり違ったといい、「役の話をいただいてから来たときの宇治と、頼通としてお芝居をさせてもらってから来た宇治の感じ方が全然違って。「あ、これ作ったんだ」って。自分の中で点と点がつながる感覚があって。ぼくは宮城県の仙台市出身で、第二の故郷がフィリピンって言っているんですけど、留学していたんです。大好きな町がセブ島なんですけど。(宇治に)頼通として普通に遊びに来たいなって思いました」と宇治に思いを馳せていた。
終盤、柄本が29日放送・第37回の見どころについて「タイトルに「波紋」とあるんですけど本当に36話を前談としていろんなことが巻き起こるんです。展開がめまぐるしく転がり始める回なのでなかなかおすすめが難しいんですけど。道長としては前の回で彰子に皇子が産まれて、ただよかったよかったというだけではない、これからまた争いが新たに行われるということを予見し、新たな動きを見せたりする回でもあると思うので、そのあたりも楽しみにしていただけたら」と呼び掛けた。(編集部・石井百合子)