盤石の地位築いたハム守護神 壁にぶち当たった新人王…昨季ブレーク選手の“明暗”
日本ハム田中正義は守護神として押しも押されもせぬ存在に
競争の激しいプロ野球の世界で、継続して結果を出し続けるのは容易ではない。「2年目のジンクス」という言葉があるように、前年にチームを支える活躍を見せた選手が、翌年に成績を落とすケースは少なくない。今回は2023年にブレークした選手たちの今季成績を球団ごとに確認していきたい。(成績は5月26日の試合終了時点) 【動画】「マジで国宝級」仙台でのミニスカ姿の“恥じらい”始球式 人気沸騰で300万回再生 ・日本ハム:田中正義投手は2023年に25セーブを挙げ、移籍1年目から守護神として活躍。今季も前年同様に抑えを務めている。防御率も前年の3.50から大きく改善させ、チームの上位争いを支えている。万波中正外野手は昨年、本塁打王にあと1本の25本塁打、守備でもゴールデングラブ賞を受賞した。今季も攻守に奮闘している。 郡司裕也捕手は昨年途中にトレードで加入し、自己最多の55試合で打率.254を記録。、本職の捕手に加えて内外野をこなすマルチな才能を発揮した。今季も随所で存在感を放っている。 ・楽天:内星龍投手は昨年リリーフで53登板、防御率2.28をマークした。今季からは先発に転向し、安定した投球で試合を作っている。荘司康誠投手は1年目の昨年先発として防御率3.36と奮闘したが、今季は安定感を欠いている。2023年に新人ながら33ホールドポイントを挙げた渡辺翔太投手も今季は成績を落としており、いわゆる「2年目のジンクス」に苦しめられている格好だ。 野手では2023年に遊撃手のレギュラーとなった村林一輝内野手が、今季もほぼ同水準の成績を残している。昨季から定位置をつかんだ小郷裕哉外野手も前年同様のアベレージを記録し、わずか45試合で前年と同じ13盗塁を記録。主力の座をがっちりと固めつつあると言えそうだ。 ・西武:2年目の2023年に先発で9勝をマークした隅田知一郎投手は、今季も先発陣の一角として一定の数字を記録。青山美夏人投手は2023年に新人ながらリリーフで39登板、防御率2.96。先発に転向した今季の1軍登板は1試合にとどまっている。 豆田泰志投手は昨季途中に育成から昇格して16試合で防御率0.59と圧巻の数字を残したが、今季は苦戦している。野手では2023年に100試合に出場した古賀悠斗捕手が今季も主力として奮闘。課題だった打撃も進化を見せている。