『バズ・ライトイヤー』に込められた名作SFへのオマージュ 大人にも刺さる重厚なテーマ
SF作品へのオマージュが満載
次に映画ファンとして見逃せないのは、本作にはSFジャンルを代表する作品へのオマージュが随所に散りばめられている点だ。『スター・ウォーズ』や『スタートレック』シリーズは言うまでもなく、傑作スペースオペラ『2001年宇宙の旅』を彷彿とさせるシーンもあれば、『エイリアン』や『猿の惑星』シリーズ、アカデミー賞で7冠に輝いたSF映画『ゼロ・グラビティ』などへの言及にも気づくはず。しかも一連のオマージュは、『バズ・ライトイヤー』が伝えようとするテーマや物語の邪魔にならない微妙なさじ加減で投入されており、これは監督・共同脚本を手がけたアンガス・マクレーンの手腕によるところが大きい。幼少時代からSF作品に夢中だったというマクレーンは、SF映画を観るために足繁く劇場に通ったそう(※)。SF作品に対して深い愛とリスペクトを抱く監督に委ねられた『バズ・ライトイヤー』は、レトロフューチャーなデザインや宇宙冒険の壮大なスケールもたっぷりと堪能でき、老若男女問わず楽しめるSF体験を提供してくれる希少なアニメーション映画だ。 参照 ※ https://lamplightreview.com/interview-lightyear-director-angus-maclane-talks-sci-fi-origins-and-influences/
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