「国会議員ランキング」どの国会議員が最も活躍しているのか
質問回数を大幅に増やした「急成長議員」にも注目して欲しい
今回は、議員個々の質問回数に着目して書いて来ましたが、NPO法人 万年野党では、2013年の通常国会(183国会)から毎議会ごとの活動データを集積しており、この昨年の通常国会との比較で質問数を増やした、いわゆる「急成長議員」についても、紹介していきたいと思います。 ランキングというと、どうしても上位の入賞者ばかりに目が行きがちですが、国会の活性化という側面から考えれば、こうして活動を活性化させていっている議員にもまた目を向けてもらいたいと思うのです。
2013年通常国会から2014年通常国会の質問数の増加数を見てみると、衆議院で最も質問回数を増やしたのは、+24回で、青木愛 議員(生活)でした。次いで2位は、+23回で、柏倉祐司 議員(みんな)、3位は+22回で中島克仁 議員(みんな)、4位は+19回で、井坂信彦 議員(結い)と吉川元 議員(社民)、青柳陽一郎 議員(結い)の3人が並びます。7位は+18回で大熊利昭 議員(みんな)、8位は+17回で林宙紀 議員(結い)、9位は+16回で佐藤正夫 議員(みんな)、10位は+15回で井出庸生 議員(結い)となっています。
参議院の場合、選挙により議員が大幅に入れ替わっているため、2013年の通常国会にも在籍していた議員を対象に、質問数の増加数を見て行く事にします。 最も質問回数を増やしたのは、+25回で質問回数でもトップだった福島みずほ 議員(社民)。次いで2位は、+21回で秋野公造 議員(公明)、3位は+20回で又市征治 議員(社民)と石川博崇 議員(公明)の2名、5位は+19回で室井邦彦 議員(維新)と若松謙維 議員(公明)の2名、7位は+17回で浜田和幸 議員(無所属)、8位は+16回で平野達男 議員(改革)、9位は+13回で佐藤正久 議員(自民)、10位は+12回で山田太郎 議員(みんな)と風間直樹 議員(民主)の2名と並びました。 参議院の場合、質問数全体が1.5倍に増えている事もあり、151人もの議員が質問数を増やしています。質問数を増やしたベスト10のうち、公明党が最も多い3名が入っているというものも特徴と言えます。野党が活躍する事の多い質問数の中で、自民党からランクインの佐藤正久 議員、公明党の秋野公造 議員、石川博崇 議員、若松謙維 議員は、大健闘と言えます。