【アサヒが販売縮小】「ストロング系チューハイ」が体に悪い理由3選 健康リスクを医師が解説
「アサヒビール」がアルコール度数8%以上の缶チューハイ、いわゆる「ストロング系」として人気だったチューハイの販売を控えていくことが報じられています。 これまでにも健康リスクが報じられていました。そこでストロング系チューハイは本当に体に悪いのか、「SUGAR LLC」の佐藤先生に回答してもらいました。 ※本記事はMedical DOCにて【「ストロング系チューハイ」が体に悪い理由3選! ストロング系チューハイがやばい理由を医師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
ストロング系チューハイの危険性①過量のアルコール摂取による健康障害
編集部: ズバリ、ストロング系チューハイは体に悪いお酒なのでしょうか? 佐藤先生: 結論として、ストロング系チューハイは体に悪いお酒の可能性が高いですね。医師によっては、ストロング系チューハイは体に悪いどころか依存性の高い危険な薬物並みにやばいお酒であると主張する人もいます。 編集部: なぜ、ストロング系チューハイは体に悪いのでしょうか? 佐藤先生: ストロング系チューハイが体に悪い理由の一つは、ストロングなだけに「アルコール度数が高いこと」が挙げられます。 具体的には、ストロング系チューハイはアルコール度数が8%前後と高くなっています。そのため、1日の適量とされるアルコール量を簡単に超えてしまう危険性があります。 編集部: では、アルコール度数8%前後のストロング系チューハイを飲むと、実際にどのくらいのアルコール量を摂取することになるのでしょうか? 佐藤先生: 1缶500mlのストロング系チューハイを飲むと、7%アルコールの場合には純アルコールで28g、9%アルコールの場合には純アルコール36gを摂取する計算です(※)。 日本では節度ある適度な飲酒量としては、純アルコール量で男性は20g、女性は10gとされているので、500mlのストロング系チューハイを1缶飲むと、男性は1日の限度の1.4~1.8倍、女性は1日の限度の2.8~3.6倍ものアルコールを一度に摂取してしまいます。 そのため、お酒の飲み過ぎにより肝機能障害はもちろん、さまざまながんや生活習慣病のリスクが高くなります。 (※)純アルコール量(g)=お酒の量(ml) × アルコール度数/100 ×0.8(アルコールの比重)として計算