"ハズレくじ”が大当たり…ドラフト外れ外れ1位だった大物(5)まさかの流出で”球界騒然”
プロ野球ドラフト会議には、毎年大きな注目が集まる。ドラフト1位指名に至っては、競合の際にくじ引きを外し、希望した選手の獲得を逃す可能性もある。しかしながら、いわゆる“外れ1位”で指名した選手が大活躍を見せる事例も多くある。そこで今回は“外れ外れ1位”ながらも、大当たりとなった現役選手を紹介する。
甲斐野央(埼玉西武ライオンズ)
・投打:右投左打 ・身長/体重:188cm/92kg ・生年月日:1996年11月16日 ・経歴:東洋大姫路高 - 東洋大 ・ドラフト:2018年ドラフト1位 160キロに迫る直球を武器にルーキーイヤーからフル回転の活躍を見せた甲斐野央。その後は故障にも苦しんだが、2023年は完全復活。その後、オフにはまさかの移籍となった。 東洋大時代からその剛腕に注目が集まり、2018年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団。外れ外れ(小園海斗→辰己涼介)での1位指名であったが、即戦力と期待された。 その期待通り、プロ1年目からセットアッパーに定着。65試合登板で2勝5敗26ホールド8セーブ、防御率4.14の成績を残した。同年はクライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズのマウンドにも上がった。 さらに、同年オフに行われた第2回WBSCプレミア12の日本代表に選出され、5試合に登板して世界一に大きく貢献した。 しかし、翌2020年は故障で一軍登板なしに終わるなど、その後は低迷したシーズンが続いた。それでも、2022年に復活の兆しを見せると、2023年は46試合に登板し、防御率2.53をマーク。 しかし、同年オフに山川穂高のFA人的補償で埼玉西武ライオンズへの移籍が決定。新天地でも開幕からブルペンの一角を担ったが、4月に右肘の故障で離脱。一軍復帰まで約4カ月を要するなど、苦しい移籍初年度となっている。
ベースボールチャンネル編集部