闇バイトによる強盗事件と関連はあるのでしょうか。千葉県市原市のホテルで女性従業員が手首を縛られた状態で死亡しているのが見つかりました。ホテルの精算機が壊れていて、警察は強盗殺人事件として捜査を始めました。 記者 「現場となったホテルの前です。あちらのブルーシートの奥にあるフロントで女性は倒れていたということです」 現場となったのは千葉県市原市の人通りの少ない場所にあるラブホテル。上から見てみると…。 記者 「緑色のワゴンのようなものが見えます。シーツのようなものが置いたままになっています」 閑静な住宅地のホテルで一体、何が起きたのでしょうか。 通報があったのは午前7時半前のこと。出勤した従業員からでした。 従業員の通報 「50代の女性従業員が手首を縛られ倒れている。意識と呼吸がない」 ホテルのフロントで血を流し倒れていたのは市内に住む従業員の佐伯仁美さん（56）。その場で死亡が確認されました。佐伯さんはパート従業員で、半年ほど前からホテルの仕事を始めたということです。 佐伯さんを知る人 「（佐伯さんは）静かな方ですからね。母親が何年前かに亡くなったらしくて、一人（暮らし）でしたけど」 佐伯さんは当時、1人で勤務しており手首を縛られて顔が腫れた状態で見つかりました。首には切りつけられた傷があったということです。 また、客室にある精算機が壊れていたということで、警察は強盗殺人事件と断定しました。 近隣住民は、一様に不安を口にします。 近隣住民 「ただ事じゃないことがあったのかなみたいな、それだけ大人数の警察が来ていたので」 「（ここは）車の出入りも少ないし、こういうところによく目をつけたなと思っている。だから逆に言うと怖いなと思う。早く捕まえてほしい」 「この辺平和なの。近所で仲いいし。あまり鍵かけて外へ出ないし、開けっ放しで行っちゃったりするので、今度から（鍵を）かけなくちゃいけないねと息子と話していた」 また、事件後、ホテルのオーナーと会話をしたという人は、こんな証言をします。 現場近くの飲食店店長 「受付事務所には防犯カメラがついているが、（何者かが）映らないようにしてあったと話していた」 被害者が手首を縛られるなど相次ぐ強盗事件と似通った手口にも見えますが、まだ関連は分かっていません。警察は100人体制の捜査本部を設置し、一連の強盗事件との関連も視野に調べる方針です。