公共放送の幹部ら解任 ポーランド、前政権が統制
【ベルリン共同】ポーランド政府は20日、公共放送ポーランド・テレビやポーランド通信社の会長ら幹部を解任したと明らかにした。地元メディアが報じた。前政権が公共放送などの人事権を掌握して統制を強めていたため、13日に発足した親欧州連合(EU)のトゥスク政権はメディアと政治の切り離しを最優先課題としていた。 報道によると、議会はこれに先立つ19日、公共メディアの公平性を回復する決議案を可決していた。 保守政党「法と正義(PiS)」が握っていた前政権は発足直後から、ポーランド・テレビなどの幹部人事を掌握するための法改正を行ってトップらを交代させ、政権寄りの内容が報道されるようになっていた。