JR四国・近藤壱来がドラフト解禁年に「勝てる投手」に進化! 社会人屈指の右腕に
「チームのために」を優先した先にある「NPB到達」
2大大会計3勝の実績を買われ、昨年シーズン終了後にはJABA選抜の一員として台湾でのアジア・ウィンターリーグも経験。「台湾ではヤマハの佐藤 廉投手(修徳-共栄大)と同級生なのでよく話をしていたのですが、彼からはボールの強さやコントロール、学年上の東京ガス・高橋 佑樹投手(川越東-慶應義塾大)からは粘り強さといった部分でいい刺激を受けました。変化球を打つのがうまい向こうのバッターと対戦して違う野球を知れた」と新たな引き出しも近藤は手に入れた。 今年の個人テーマは「勝てるピッチャーになる」。以前はJABA大会や都市対抗、日本選手権での1勝が現実的な目標だったJR四国に新たな高みをもたらした。JR四国の絶対エースは解禁年となるドラフト指名とも絡めて、こう強い決意を語った。 「やはりNPBを目指すということはモチベーションにもなりますが、そこ(ドラフト指名)は自分が決められることではない。指名されるためには自分の特長をだして「勝てるスキルがある」と認めてもらえることが大事」 「そのためにはJR西日本戦のような試合をしていたらダメ。中1日は言い訳にしかならないので、自分が研究されている時などにいかにフィールディングやけん制とかを使って抑えるスキルを身に付けたい」 チームは2年連続14回目の出場を目指す都市対抗への準備に入る。 「四国銀行や、アークバリア、松山フェニックスの粘りを超えないと勝てないと思う」 最後にJR四国のために粉骨砕身を改めて誓った近藤。「チームのために」を優先した先にある大願成就「NPB到達」への飽くなき闘いは、これからも続いていく。 (取材構成:寺下 友徳)