離島の教育現場体験 鹿児島大学、奄美の小規模校6校で実習 学生40人が来島
鹿児島大学教育学部の体験学習が3、4の両日、奄美大島の小、中学校と小中併設校の計6校であった。同学部の2年生40人が参加。授業見学や児童生徒との交流を通して離島小規模校の教育現場に理解を深めた。 学生らが離島・へき地の教育に触れる機会を設けることで離島赴任への不安を軽減し、地域に根差した教員を育成することが目的。1997年度に始まり28回目。3日に奄美市の東城小中、屋仁小、住用中、4日に瀬戸内町の西阿室小、諸鈍小中、油井小中で研修を実施した。 油井小中(川畑真英校長、児童生徒8人)には学生14人が訪れた。複式学級の授業や町内の他校とオンラインでつないで同時に実施する遠隔授業を見学。メモを取りながら熱心に学んでいた。野外活動や運動会の練習にも加わり児童生徒と交流した。 霧島市出身の弓指菜穂さん(20)は「児童生徒同士や先生との距離が近く、一人一人に目が届く授業ができるのが小規模校ならではだと思った。複式学級では同時に違う内容をやるので、時間配分や授業の組み立て方が難しそうだった」と振り返り、「伝統文化や豊かな自然を取り入れた授業も魅力的だった。(教諭になったら)積極的に取り入れていきたい」と話した。