筑紫野警察署

福岡・太宰府市に住む８４歳の女性が、息子を名乗る男らに、２６日から２７日にかけて現金５００万円をだまし取られるニセ電話詐欺事件がありました。 福岡県警・筑紫野警察署によりますと、２６日午後７時すぎ、太宰府市に住む８４歳女性の自宅の固定電話に、息子を名乗る男から電話がありました。 男は「女の人を妊娠させてしまった」「示談金として５００万円が必要」と話した上で、「携帯電話が壊れたので、お母さんの携帯番号を教えてほしい」と女性の携帯電話の番号を聞き出しました。 翌日２７日、今度は女性の携帯電話に着信があり、男は「５００万円で解決する。年内に何とかしたいから。５００万円出してくれんかな」と現金を求めてきたということです。 女性はそのまま携帯電話で誘導され、指定された博多駅まで行ったものの、男から「新幹線で小倉駅まで来て欲しい」と言われ、小倉駅に着くと今度は「南小倉駅まで来て欲しい」と、指定場所を次々に変えられながら、最終的に北九州市小倉北区の駐車場まで呼び出されました。 その後、男は自分の代わりに「弁護士さんのところのイノウエという男性に取りにいってもらう」と電話で女性に説明し、信じた女性は現金５００万円が入った紙袋を指定場所に来たイノウエと名乗る男に手渡したということです。 女性はその後、息子を名乗る男と小倉駅で会う約束をしましたが、約３時間待っても男は現れず、自宅に戻って息子に連絡を取ったことでだまされたことに気づき、家族とともに警察に被害届けを出しました。 警察は『電話でお金を求めてくるのはすべて詐欺』と注意を呼びかけています。