熊本市に住む高齢の男性から現金１０００万円をだましとろうとした疑いで会社員の男が２１日、逮捕されました。 男は、闇バイトを勧誘する『リクルーター』とみられています。 詐欺未遂の疑い逮捕されたのは神奈川県に住む会社員、長尾 淳市 容疑者（５５）です。 警察によりますと、長尾容疑者は１０月、仲間と共謀し、警察官などを名乗って熊本市の高齢の男性（７４）に電話をかけ、「あなたの口座から反社会勢力の口座に資金が流れていて、逮捕状が出ている。口座から引き出した金の全額を渡す必要がある」などとうそを言い、現金１０００万円をだまし取ろうとした疑いが持たれています。 この事件をめぐっては１０月、千葉県に住む吉次 秀生 容疑者（４４）と神奈川県に住む指定暴力団稲川会系組員の間中 利之 容疑者（５４）が『受け子』や『監視役』として逮捕されています。 詐欺未遂の疑い２人から押収したスマートフォンから長尾容疑者の関与が浮上したということです。 警察は３人の認否を明らかにしていませんが、長尾容疑者は『闇バイト』を勧誘する『リクルーター』とみられています。 警察は特殊詐欺事件への暴力団の関与も視野に捜査を進めています。