「沖縄の痛み感じていない」米兵による少女暴行事件 “空白の3か月”に批判 国は把握も沖縄県側に知らされず…繰り返される性的暴行の歴史【news23】
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米兵による性的暴行が繰り返されてきた沖縄。新たに発生した被害者が未成年の事件を、国は把握していながら沖縄県側に3か月伝えていませんでした。「沖縄の痛みを一切感じていない」と批判もあがっています。 【写真を見る】「沖縄の痛み感じていない」米兵による少女暴行事件 “空白の3か月”に批判 国は把握も沖縄県側に知らされず…繰り返される性的暴行の歴史【news23】 ■起訴も、“空白の3か月” 政府が沖縄県に伝達せず 25日、怒りを隠しきれないような表情を見せた、沖縄県の玉城知事。 沖縄県 玉城デニー 知事 「女性の尊厳を踏みにじるものであり、特に被害者が未成年であることを考えれば、極めて遺憾だと言わざるを得ない。強い憤りを禁じ得ない」 またも沖縄でアメリカ軍による性暴力事件が起きました。 わいせつ誘拐と不同意性交等の罪で起訴されたのは、沖縄のアメリカ空軍所属の兵長、ブレノン・ワシントン被告(25)です。 ワシントン被告は2023年12月、沖縄本島中部の公園で16歳未満の少女に声をかけた後、車に連れ去り、基地の外にある自宅にわいせつ目的で連れ込み、同意を得ずに性的な暴行を加えたとされています。 那覇地検は2024年3月、ワシントン被告を起訴。同じ日に政府はアメリカ側に対し、再発防止などの徹底を申し入れましたが、沖縄県には情報提供をしていませんでした。 この情報を沖縄県が把握したのは25日。被告の起訴から実に3か月が経っていました。 沖縄県 玉城デニー 知事 「県に事前に情報がなかったことは非常に問題だと考えている。強く抗議・要請を行いたい」 この間には4月に岸田総理のアメリカ訪問、5月にはエマニュエル駐日大使による初めての与那国島訪問が行われていました。外務省の複数の関係者は私たちの取材に対して、これらの日程が与えた影響は「一切ない」と、明確に否定しています。 ■「沖縄の痛み一切感じていない」 繰り返される悲劇 沖縄での悲劇はこれまでも繰り返されてきました。 1995年、アメリカ海兵隊員の男3人が少女を暴行する事件が発生し、全県的な反基地闘争へと広がりました。 2016年には元アメリカ海兵隊員の男が、当時20歳の女性を乱暴目的で殺害し、遺体を雑木林に遺棄するという凄惨な事件も発生。