DeNA・オースティン「彼らが大舞台でプレーするのを見るのが楽しみ」古巣・ヤンキースはワールドシリーズに出場
「今は落ち着いているよ。この後、どういう風な感じになるかは明日になってみないとわからないけど、今の所は落ち着いているね」。 DeNAのタイラー・オースティンは25日の横浜スタジアムでの前日練習の際、自身初となる日本シリーズに向けて平常心を強調した。 開幕前にオースティンは「過去2シーズンはケガをして最悪なシーズンだった」と話していたが、来日5年目の今季は打率.316で首位打者のタイトルを獲得。「いつも言っていることではあるけど、チームが勝たないと個人タイトルを取ってもあんまり意味がない」と話しながらも、「ただ、シーズンの終盤で良い戦いをチームが見せることができて、その中でも日本シーズンまでやってきたっていうことは、喜ばしいことだね」と喜んだ。 「中でも"規定打席"は自分にとってかなり大事にしている指標の1つだった。近づいて来た頃に、後藤通訳に"あと俺は何打席必要なんだ"っていうのを聞いて、1週間、2週間前ぐらいからちょっと意識していた。その前の2年間は不運な怪我で厳しいシーズンを送ってきたのでそういう意味でも、自分にとってかなり大きな意味を持つ数字になったね」。 ◆ CSの戦い DeNAは3位でクライマックスシリーズ出場となったが、ファーストステージで2位・阪神を2連勝で下し、ファイナルステージではリーグ優勝した巨人を4勝3敗で下し、厳しいプレーオフの戦いを制して日本シリーズ進出を決めた。 オースティンは「集中力と諦めない姿勢だと思う。そういうことはプレーオフの大舞台にならないと学べないこと。チーム全員、プレイボールの初球からゲームセットの最後の1球まで全員集中出来ていたと思うし、チームにとっても収穫だね」と話した。 ◆ 古巣ヤンキースも今日からワールドシリーズ 26日から日本シリーズが始まるが、海の向こうアメリカでも日本時間の26日からワールドシリーズが開幕する。オースティンの古巣・ヤンキースは15年ぶりの出場となる。オースティンはヤンキース時代、16年のメジャーデビュー日にアーロン・ジャッジと二者連続本塁打を放った。 「ジャッジにとって初めてのワールドシリーズだと思うし、一緒にプレーしてきた仲間なので、自分のことのように嬉しいよ。他にも多くの選手、ジャンカルロ・スタントンやグレイバー・トーレスらとプレーしたので、彼らが大舞台でプレーするのを見るのが楽しみだね」。 オースティンによると、ジャッジとは「直近は連絡を取ってないけど、オフシーズンに一緒に練習する仲間だったりするからその時はちょくちょくコンタクトを取っているね」と明かした。 CSファイナルステージの時に髭を剃っていた。髭禁止のヤンキースを意識した訳ではないのだろうかーー。 「全然ヒットが出なくて、チーム負けていたので、ちょっと流れを変えるために全剃りしただけだよ」とニッコリ笑顔を見せた。オースティンにとって初めての日本シリーズがいよいよ始まる。 取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗
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