球史に刻まれる“外弁慶シリーズ” 理由を専門家が分析…鍵を握る第6戦「不思議です」
CSファーストステージ、ファイナルステージも全試合敵地で勝ち抜いた
また「理由はわかりませんが、DeNAが今年のレギュラーシーズンで、ビジターゲームに強く、ホームゲームに弱かったことも“外弁慶シリーズ”に関係しているのかもしれません。全試合敵地で行われたCSのファーストステージ、ファイナルステージを勝ち上がってきた経緯もありますからね」と野口氏は言う。 DeNAはセ・リーグ3位に終わったレギュラーシーズンでは、ホームゲームに限ると34勝37敗1分(勝率.479)で3年ぶりに負け越し。対照的にビジターゲームでは37勝32敗2分(勝率.536)で、2013年以来11年ぶりに勝ち越した。 “敵地”に強い流れが日本シリーズでも続いているということか……。「しかし、それはDeNAにとって“負のデータ”になってしまいますね」とベイスターズOBでもある野口氏は、複雑な表情を浮かべた。ちなみに、ソフトバンクはホームゲーム49勝21敗2分(勝率.700)、ビジターゲーム42勝28敗1分(勝率.600)と万遍なく勝ってパ・リーグで優勝した。 ただ、第6戦が行われる2日の横浜スタジアムは“雨予報”で、もし順延となれば、第6戦が東VS有原、第7戦がケイVSモイネロのエース級直接対決となる可能性も出てくる。典型的な“外弁慶シリーズ”として球史に刻まれることになるかどうかは、まだまだわからない。
宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki