【第3回WUBS】昨年大会王者NCCU(国立政治大/チャイニーズ・タイペイ)、2023-24シーズンも優勝し、無敗記録を更新中【リバイバル記事】【バスケ】
この3人に加えて2023-24シーズンのチームには、身長208cmのフォワードで昨年のWUBSでMVPに輝いたムハマド・ラミン・バイェ(莫巴耶)も健在。NCCUはUBAの2023-24シーズンでも3月24日に行われたファイナルまで負けなしの24連勝という圧倒的な強さでUBA4連覇を達成した。健行科技大とのファイナルも92-59という大勝だったが、この試合ではユーが12得点、11アシスト、10リバウンドのトリプルダブルを記録。ファイナルでは史上初という快挙で2年連続のファイナルMVPを獲得して王座に花を添えた。 戦い方としては、今シーズンのUBAが留学生を2人同時に起用できるルールにしていることもあり、バイェとポポカのサイズと身体能力を最大限に生かしながら、ゾーンディフェンスも積極的に使っている。得点面では、インサイドでもアウトサイドでも脅威となり毎試合20得点近くを稼ぐバイェが中心。ポポカやソンも2桁得点を計算できる。ユーは今シーズンでUBA通算600アシストのマイルストーンに到達したほど抜け目なく得点機を生み出す。チーム登録が18人なので、その中からWUBSでプレーする最終ロスター12人がどんな顔ぶれになるかは直前までわからないが、選りすぐりの12人は今夏もWUBSを席巻する威力を見せてくれるかもしれない。
☆チャイニーズ・タイペイのバスケットボール 日本最西端の与那国島から約111kmしか離れていないチャイニーズ・タイペイは、バスケットボールの歴史においても日本と盛んな交流を重ねてきた。初代FIBA事務総長の名を冠して1977年から行われているウィリアム・ジョーンズカップへの日本代表男女チームの参加は友好の象徴。コロナ禍で2020年から3年間中止になったものの、昨年再開されている。 本文で紹介したユー アイジェは、河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)と高校時代に対戦したことがあるといい、「河村選手のようにプレーしたい」と公言するほど昨今の河村の活躍に感化されている。日本とチャイニーズ・タイペイは、それだけお互いに影響を及ぼし合える身近な存在なのだ。