トヨタ「ハイラックス」をドリフト仕様に! ロケットバニーらしい本気のワイドボディに2JZエンジン搭載しました
ワイルドなむき出し仕様
ドリフト仕様としてどのように仕上げたかというと、フロントのサスペンションは、メンバーごと完全に作り変え、そこにフルチューンの2JZエンジンを搭載できるように工夫した。広いようで狭いエンジンルームにビッグタービンとインタークーラーといった補器類をセットするとラジエターをマウントするスペースが無くなってしまったので、仕方なくリアキャビンに背負わせるようにラジエターをマウントさせる苦肉の策を取っている。 また、リアについては純正のリジッド・リーフ式では使い物にならないので、メンバーを含めてマルチリンク式として製作。ドリフト用として、サスペンション全体の動きと剛性を計算に入れてセットを組んだ足まわりだった。 荷台はすべて取っ払ってフレームがむき出し状態。このスタイルもワイルドでカッコ良い。トラックらしさを出すために組んだ極太パイプは、溶接個所も少なく、絶妙な曲げ感がそそられるお見事な作り込みといったところだ。 駆動系については、トヨタ純正と日産純正を掛け合わせた強化品としてセット。本当はD1マシン級の高剛性パーツを搭載させたいが、とりあえず現状でしっかりドリフト車として走れるかを確認するべく組んだ試作のため良しとしているという。今後はさらなるブラッシュアップによって、本格的なドリフト仕様トラックとしての完成度を高めていくことになりそうだ。 シャコタン化させたスポーツトラックをドリフト車とする発想は、まさにT.R.A.KYOTO ロケットバニーらしさ。これからさらに煮詰めていくことになるというが、きっと完成したら世界のカスタムシーンで話題の1台になるはずだ。