復帰52年の「5・15平和行進」が出発 基地負担訴え、宜野湾市の南北2コースを歩く 沖縄
日本に復帰して52年を迎えた沖縄を歩き、反戦平和と過重な基地負担の解消を訴える「第47回5・15平和行進」(主催・同実行委員会)が18日午前9時8分、沖縄県宜野湾市の宜野湾市役所から始まった。出発式で沖縄平和運動センターの木本邦広さんは主催者あいさつで「うるま市の陸上自衛隊訓練場は、市民の運動で撤回に追い込んだ。運動を大きくすれば国を動かせる。大きな声でシュプレヒコールをあげながら、ゴールを目指そう」と気勢を上げた。 【動画】行進、出発の瞬間
平和行進は宜野湾市役所から北と南に分かれて出発した。北向けのコースは約7.2キロあり、普天間交差点を経て、伊佐交差点から国道58号線を南下する。南回りのコースは7.5キロ。宜野湾市立宜野湾小学校や沖縄国際大学の前を通る。いずれのコースもゴールは宜野湾市立グラウンド。正午から同グラウンドで「平和と暮らしを守る県民大会」がある。 平和行進は、沖縄が日本に復帰した1972年から6年後の1978年に始まった。復帰で願った「基地のない島」は実現せず、復帰後も米軍人・軍属による事件・事故なども相次いだことなどから、復帰の内実を問い、平和を訴えるものとして毎年5月15日前後に実施されている(2020年、21年はコロナ禍で中止)。
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