「べらぼう」花魁役の小芝風花、高下駄をマンションの廊下で自主練
女優の小芝風花が5日、浅草ビューホテルで行われた大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」初回パブリックビューイングに主演の横浜流星、愛希れいか、渡邉斗翔、中村蒼と共に登壇。花魁を演じるうえでの役づくりについて語った。 花魁道中も!「べらぼう」美しき女郎たち 大河ドラマ第64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は、喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴、東洲斎写楽らを世に送り出し、江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎(横浜)を主人公にしたストーリー。小芝は、蔦重の幼なじみであり、老舗女郎屋・松葉屋を代表する女郎・花の井にふんする。
約18倍という倍率を勝ち抜いた約700人のファンが詰めかけるなか、放送前のプレトークに登場した小芝。蔦重ゆかりの地である台東区で開催されたイベントに「この地に住んでいた人たちの物語を、この場でご覧いただけるのはとても嬉しいです」と感激の面持ち。「昨日までお正月でダラダラ過ごしていたので、こんなにたくさんの方に集まっていただけてびっくりしました」と目を輝かせた。
演じる花の井役については「蔦重もそうですが、花の井は自分の思いよりも、人のために動ける人。蔦重のために身を切れるすごく強い女性」と説明し、「当時の吉原にいる女性は、幼いころに口減らしのために吉原に売られてきた人が多いなか、自分の意志を持って生きる花の井の姿を見て欲しいです」と期待を煽る。
第1話を挟んで行われたアフタートーク。小芝は横浜演じる蔦重の魅力について「良くも悪くも馬鹿正直。バカなんです」と愛情たっぷりに表現し「現実味のないことでも夢を見たら一直線。母性本能をくすぐられます。花の井も放っておけなくなる。そのことで傷つくこともあるのですが『しょうがない』と思えるような、支えたくなる人物です」と視聴者が感情移入してしまうキャラクターであることを強調する。
吉原屈指の花魁を演じる小芝。「言葉や所作指導の方など、いろいろな先生がいらっしゃるなか、本当にたくさんアドバイスをいただいて一緒に作っています」とチームで難役に挑んでいることを明かすが、高下駄を履いて道中を練り歩くシーンなどは、しっかりと自主練を重ねたという。「公園に持って行って練習を始めたらすぐに男の子2人組が来てしまったので、急いて隠れて逃げ、そこからはマンションの廊下で練習していました」と苦労話を述べていた。