SKハイニックス、メモリー市場の全面回復見込む-AI活況
(ブルームバーグ): 半導体メモリー大手、韓国のSKハイニックスは25日、メモリー市場の全面回復を見込んでいることを明らかにした。人工知能(AI)需要を背景に、1-3月(第1四半期)の売上高は2倍余りと、少なくとも2010年以降で最も高い増収率となった。
同日発表された1-3月の売上高は12兆4000億ウォン(約1兆4000億円)と、市場予想を上回った。また、営業利益も2兆8900億ウォンと、市場予想(1兆8000億ウォン)を大幅に上回った。1-3月の営業利益としては過去2番目の大きさとなる。
SKハイニックスは、メモリー市場全般が着実な成長軌道にあり、回復局面に入ったと指摘。今年の設備投資については、計画を「やや」上回るとの見通しを示した。最先端チップ「HBM3E」の供給を増やし、顧客獲得を強化する計画だとも説明した。
カウンターポイント・リサーチのディレクター、トム・カン氏は「これはSKハイニックスにとって明らかな好転であり、記録的な1年の始まりだ」とし、今年の売上高は約61兆ウォンに達し、利益率が20%を超えると予想していると語った。SKハイニックスのHBM(広帯域メモリー)生産能力は今年分でいっぱいであり、需要に対応するには新たな工場が必要だとも述べた。
SKハイニックス、2.3兆円投資で半導体新工場-旺盛なAI需要で
原題:SK Hynix Sees Full Recovery in Memory After AI Powers Sale Surge(抜粋)
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Yoolim Lee