漫画村・星野ロミ氏、誹謗中傷の開示請求却下される 「懲役終わってても名誉毀損含む私刑は合法」
漫画の海賊版サイト「漫画村」元運営者の星野ロミ氏が、自身に対する誹謗中傷をめぐる開示請求が却下されたことを明かした。 【画像】星野ロミ氏の主張を読む 星野氏は2024年に行われた民事裁判で、著作権法違反により17億3664万2277円の支払いを命じられている。 ■「とんでもない理由で裁判に負けました」 星野氏は4月30日にXに「漫画村の賠償金17億円稼いで支払います」「方法は簡単で誹謗中傷してる奴2万人を提訴して和解金50万円取ります」とつづり、動画を公開した。 動画では、星野氏が賠償金を「一切払うつもりはない」とネットで発言したことで、誹謗中傷が2万件寄せられたとして、「全部訴えることにしました」と宣言。誹謗中傷の和解金は平均1件あたり50万円だといい、「2万件程あるので50億円ほどの収入です」などと話していた。 しかし、12月17日にXで、星野氏は「とんでもない理由で裁判に負けました」「前科者やネットで炎上した人に誹謗中傷するのは合法という判決が出ました」と報告し、裁判官が説明した理由を「懲役終わってても名誉毀損含む私刑は合法なので開示は認めません」と表現していた。
「『あいつはクズだ』って言うのは合法という判決」
Xポストに添えた動画では、YouTubeに公開された「星野ロミクズすぎる」という動画の投稿者を特定するために、Googleに開示請求を行うも、却下されたことを告白した。星野氏によると、判決の理由は「『まったく反省してません』って言ったことから、その言動は非難するものであって人格攻撃するものではない」というものだったという。 これに、「ネットで炎上した人、過去に有罪判決を受けてしまった人、そういう人に向かって、『あいつはクズだ』って言うのは合法という判決です」と苦言を呈し、「ヘイト犯罪を助長するYouTubeもどうかと思うけどこれが日本の司法です」と批判していた。 また、星野氏は訴訟記録の裁判謄本だとする写真も公開しており、そこには「本件投稿には『クズすぎる』という文言はあるものの、(中略)申立人がまったく反省していないなどと述べていたことに関して、その言動を批判するものであって、殊更に申立人の人格を攻撃するものともいえない」と記され、開示請求が却下されていた。