昨年は悪夢の100位 清本美波が因縁の地で見せた“成長”と苦しんだ“プロテストトップ合格”の肩書 「今はゴルフが楽しい」
昨年と同じ葛城ゴルフ倶楽部が舞台「苦手意識はある」
◆国内女子プロゴルフ QTファイナルステージ 11月26~29日 葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース(静岡県) 6454ヤード・パー72 【写真】清本美波&馬場咲希ら昨年のプロテスト合格者/渋野日向子、原英莉花、稲見萌寧、菅沼菜々、大里桃子ら2018年合格組の貴重なリクルートスーツ姿
“プロテストトップ合格” 大きな期待がかかるその肩書を1年間背負いながらルーキーイヤーを迎えたのが清本美波だ。 「ホッとします(笑)。そんなには気にしていなかったですけど」と、今年のプロテストが終わったことでその肩書は一旦外れることになり安どの表情を浮かべたが、大きなプレッシャーとも戦いながら過ごした1年は思うような結果が残せなかった。
プロテストから約1カ月後に行われた昨年のQTはまさかの100位。今季レギュラーツアーは9試合に出場したものの、うち8試合で予選落ち。12試合出場した下部ツアーでも際立った成績が残せずプロの壁にぶち当たった。 そんな状況の中で迎えた今年のQT。舞台は昨年と同じ葛城ゴルフ倶楽部。 「苦手意識はある」と正直な胸の内を明かしたが、「一球一球無理しないショットを心掛けている」と、4日間で19オーバーを喫した昨年の経験が生きているようだ。 この日は6バーディー、5ボギーと出入りの激しいゴルフとなったものの、「ショットが悪いところはボギー。いいところはバーディーが取れている」と冷静に分析。これまでずっと悩んでいたというドライバーの不安も徐々に消えているようで、「今は楽しくゴルフができている」と前向きな気持ちで臨めていると話す。 2日間を終えて通算1アンダーの19位タイまで浮上。来季前半戦(第1回リランキングまで)の出場権獲得のためには35位前後がボーダーラインになる見込みだが、「1つでも2つでも上に行けたら」と現在の順位で満足するつもりはない。 今年のプロテスト合格組には、自身と同じ2005年度生まれのプロが多数誕生。 「同級生が増えてすごい楽しみですけど、ライバルもいるので自分ももっと頑張ろうという気持ちが強くなった」 新たな仲間の存在を力に変え、残りの2日間を走り切る。
清本 美波(きよもと・みなみ)
2005年8月29日生まれ、愛知県一宮市出身。6歳からゴルフを始め、21年のJLPGAツアー「樋口久子 三菱電機レディス」でローエストアマチュアを獲得。23年のプロテストでは初挑戦ながら2位に5打差をつけてトップ合格。同期は馬場咲希、高木優奈ら。目標とするプロゴルファーはタイガー・ウッズ。
ゴルフのニュース編集部