野尻智紀が驚速アタック! 8号車ARTAが今季初PP……100号車STANLEY 、64号車Moduloとホンダ勢続く|スーパーGT第4戦富士
■GT300クラス
Q1、Q2共に2組に分かれて行なわれるGT300クラスは、ウエットフォーマット(Q1、Q2の合算タイムではなく、Q2のタイムで順位を決定)で行なわれることが開始直前に通達された。これは直前に行なわれたFIA F4のレースでオイル漏れがあったことを受けてのもので、Q1各組でコースコンディションに大きな差が生まれることが懸念されたからだ。 まずは前戦で行なわれた抽選の結果により、13台からなるB組から出走。トップタイムをマークしたのは、今季トラブル続きで悔しいレースが続いている61号車SUBARU BRZ R&D SPORT。山内英輝が1分38秒195をマークしてQ2アッパー16(Q1上位組)に駒を進めたが、前述の通りこのタイムはQ2に向けては引き継がれない。 また、午前の練習走行でトップだった56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rなど上位どころが順当にQ2アッパー16行きを決める一方で、ドライバーズランキング3番手(チームランキング2番手)につける52号車Green Brave GR Supra GTの吉田広樹/野中誠太は10番手でQ2ロワー17(Q1下位組)に回ることとなり、グリッド下位が確定してしまった。 Q1 A組にはポイントリーダーの2号車muta Racing GR86 GTら14台が出走。速さを見せたのは、前戦鈴鹿を制した777号車D'station Vantage GT3で、サクセスウエイトを上限(50kg)に近い46kg積みながら藤井誠暢がトップタイムをマークした。2番手には、開幕戦の好走でインパクトを残した5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号の藤波清斗が食い込んだ。 一方2号車mutaは平良響がステアリングを握るも、カットラインまでわずか0.086秒届かず9番手で無念のQ2ロワー17行き。今季2度目の予選アタックとなった22号車アールキューズ AMG GT3の小山美姫も同じく僅差でアッパー16行きを逃した。 Q2はまずロワー17から行なわれ、18号車UPGARAGE NSX GT3がトップに立ち17番グリッドを手にした。2号車mutaは18番グリッド、52号車Green Braveは19番手からのスタートとなる。なお今回はウエット時のフォーマット適用になるため、ロワー17上位とアッパー16下位の順位シャッフルは行なわれない。 ポールポジションを決するQ2アッパー16では、まず777号車D'stationのチャーリー・ファグが1分38秒101をマークしてトップに。2戦連続のポールポジションもあり得る状況だったが、それを塗り替えたのが65号車LEONの蒲生尚弥で、1分37秒764というタイムを叩き出した。 今回からEvo2車両を投入した87号車METALIVE S Lamborghini GT3の坂口夏月が1分37秒764で肉薄するも、ここで勝負あり。65号車LEONの開幕戦以来2度目となるポールポジションが決まった。 フロントロウの87号車JLOCに続くグリッド2列目には4号車グッドスマイル 初音ミク AMG、77号車D'stationが並ぶことになり、GT3車両が上位を独占した。
戎井健一郎