男女通じ唯一のリオ経験者・中村知春、東京落選の失意からの8年ぶり五輪代表「結果に拘り大切に戦う」【ラグビー】
日本ラグビー協会は4日、パリ五輪の7人制日本代表の男女各12人を発表した。男女を通じて唯一の2016年リオデジャネイロ経験者が中村知春だ。 女性ながら後輩たちから「アニキ」と慕われる豪快な性格で、リオでは28歳で女子の主将を務めたが結果は10位。リベンジを目指し、リオ後も日本女子を主将として引っ張っていたが、21年の東京五輪では直前に就任した新ヘッドコーチが、人望の厚いベテランを疎んでかまさかの代表落選。 「悔しさよりもむなしさが大きかった」と振り返るが、全敗に終わった東京五輪後に代表復帰。チーム再建のため10歳以上も年下の後輩たちをコーチ兼任で引っ張り、22年にワールドシリーズ復帰を決めると、23年には3度の8強入り(最高5位)。24年も2度8強入り(最高6位)と、遠い夢だった表彰台も近づいてきた。中村自身も好調。今季はトライも量産し、2大会でドリームチームに選出されるなど進化を続ける。 8年ぶりの五輪代表入りに「ここまでともに戦ってきた全員にリスペクトと感謝の気持ちを持って大会に臨みたい。世界の強豪入りの新たな1ページとなるよう結果に拘って大切に戦ってきます」とコメント。36歳がパリに桜を咲かせる。 女子の五輪代表は以下の通り。 ▽内海春菜子(24)=横浜TKM ▽大谷芽生(24)=ながとブルーエンジェルス ▽梶木真凜(24)=自衛隊体育学校 ▽三枝千晃(27)=北海道バーバリアンズ ▽田中笑伊(24)=ながとブルーエンジェルス ▽堤ほの花(27)=日体大 ▽中村知春(36)=ナナイロプリズム福岡 ▽西亜利沙(20)=東京山九フェニックス ▽原わか花(24)=東京山九フェニックス ▽平野優芽(24)=ながとブルーエンジェルス ▽松田凜日(22)=東京山九フェニックス ▽水谷咲良(20)=東京山九フェニックス
中日スポーツ