日銀のジェンダーバランスは世界で何位?:「リーマンシスターズの時代」にガラパゴスの日本
先日発足した新体制でも、ジェンダーバランス指数順位を上げることができなかった日本 (C)photo-ac.com/
「リーマンブラザーズがリーマンシスターズであったら、(リーマンショックから始まった)グローバル金融危機は起こらなかっただろう」――クリスティーヌ・ラガルドECB(欧州中央銀行)総裁の IMF(国際通貨基金) 専務理事時代の発言であり、経済界での女性の登用を促す名言として広く知られている。 そしてまさしく「リーマンシスターズの時代」が実現した今、米国のシリコンバレーバンク破綻に端を発した 金融不安 が、欧州最大級の銀行クレディ・スイスのUBSによる吸収合併に繋がり、グローバル金融危機の再来が云々される事態になった。本稿では国際金融界が「女性主導」になった経緯を振り返り、今後を展望する。 ラガルドの発言が引き金となったかのように、その後の国際金融界には続々と女性のトップが誕生した。しかもそのいずれもが、金融史上に名を残すような稀有な人材であった。
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吉國眞一