踏切横断は安全確認を 小野田小で2年生対象に鉄道教室【山陽小野田】
小野田小(真鍋伸明校長)で14日、鉄道教室が開かれた。2年生37人が踏切の正しい渡り方と駅構内に設置された非常停止ボタンの適切な使い方を学び、事故防止について理解を深めた。山陽小野田市主催。 小学生を対象に実施している子ども市民教育推進講座の一環として行った。講師はJR宇部新川駅の椎木祥子駅長ら同駅と宇部駅の駅員6人が務め、JR西日本の踏切事故防止啓発キャラクター「ストッピーくん」も駆け付けた。 最初に「ストッピーくんのふみきり教室」と題した啓発DVDを鑑賞。オオカミに追い掛けられたヒツジが踏切の前で一度停止せずに渡ったことを反省。ストッピーくんが登場して「踏切を渡る前には絶対に立ち止まり左右を見て安全を確認しなくちゃいけないんだよ」と伝えた。 DVDのまとめでは、踏切の前では立ち止まる、渡る時は左右を確認する、踏切の近くで遊ばない、危ないと感じたときは非常停止ボタンを押すことを再確認した。 この後、全員が踏切の遮断機レプリカを使ってSOS体験にチャレンジした。ボタンを押すと警報音が鳴り響いて非常報知灯が点滅し、運転士に異常を知らせて列車を停止させる仕組み。 駅員に「踏切の中におじいちゃんが取り残されているよ」と言われ、児童は懸命に非常ボタンを押した。子どもの力では意外に重いボタンに「思い切って押して」とアドバイスされていた。 質問コーナーでは「小野田線には列車は何両あるの?」の質問に「1両編成の黄色い車体が6車両あり、1車両は予備として、5車両が毎日、行き来している」と説明した。 椎木駅長は「大雨などでダイヤが変わるときがあるので、列車の運行には注意して」と呼び掛けた。 藤本瑞季さんは「家の近くに踏切は無いのであまり渡る機会はないけど、きょうの注意を聞いて安全に渡りたい」と話した。