主役もかすむ輝き…今年のドラマ、演技が最高だった助演女優は?(1)スター誕生…今年を代表する役者は?
2024年も数々の名作が生まれた。中でも、ここ数年の民放ドラマの勢いは凄い。各局がこぞってヒット作を生み出そうとしている熱意が画面越しに伝わり、それに伴い役者陣のパフォーマンスもより充実しているように思える。そこで今回は、2024年のドラマで印象を残した“助演女優”を5人セレクトして紹介する。第1回。(文・明日菜子)
河合優実『不適切にもほどがある!』(TBS系)
今年を代表する役者を聞かれたら、誰もが河合優実だと言うだろう。コアなドラマ好きや映画ファンにはすでに知られた存在だったが、『不適切にもほどがある!』(TBS系)や地上波で再放送された『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK総合)、さらには主演作の映画『ナミビアの砂漠』や『ルックバック』で完全にメインストリームに乗った。 かつての山口百恵を彷彿させるような『ふてほど』の純子役では、誰もが次世代スターの誕生を感じたのではないだろうか。阿部サダヲとの昭和のシーンでは娘を演じ、仲里依紗との令和のシーンでは“母”の顔になっていたのも見事だった。 2025年は朝ドラ『あんぱん』でヒロイン・のぶ(今田美桜)の妹を演じることも発表されている。河合優実の魅力を熟知したNHKドラマ制作班が見せる、新たな姿にも期待したい。 【著者プロフィール:明日菜子】 視聴ドラマは毎クール25本以上のドラマウォッチャー。文春オンライン、Real Sound、マイナビウーマンなどに寄稿。映画ナタリーの座談会企画にも参加。
明日菜子