懐かしの「スターレット」「レビン」「サニー」レースカーに会える!「富士モータースポーツミュージアム」の企画展から目が離せません!
オリジナルグッズも進化中
また、2周年を無事に迎えたミュージアムとしての進化はグッズにも表れている。3階のショップ&カフェ「Fan Terrace」では、富士スピードウェイの本コースを一望しながら食事やお茶を楽しむことができるのだが、多彩なグッズも販売されている。 ここではミュージアムの象徴となる「トヨタ7」をはじめ、富士モータースポーツミュージアムオリジナルのミニカーを購入することができるようになった。 さらに展示されているマシンのカラーリングを思わせる組み合わせで編み込まれたレザーキーホルダーなどもあり、今後グッズのバリエーションは増やしていきたいとのことだ。
富士ゆかりのマシンの企画展を活発化させた人物とは?
そんな富士モータースポーツミュージアムでは、2024年に入ってから富士グランチャンピオンレースのGCマシンをはじめ、富士にゆかりのあるレーシングマシンたちの企画展示が活発になっている。そのキーパーソンが、このミュージアムでシニアエキスパートを務める小宮山泰央さんだ。 もともと、小宮山さんはトヨタのモータースポーツ部門で主にエンジン開発を行ってきており、3SエンジンからF1まで、さまざまなエンジンを手がけてきた。そんな小宮山さんは地元出身で、幼き頃からモータースポーツファン。富士スピードウェイにあるミュージアムという良さを生かし、これまで以上に「富士スピードウェイのモータースポーツの歴史」を広めたいと考えた。そんな彼の情熱が、GCマシンやマイナーツーリングなどの企画展の実施につながったのだ。
モータースポーツ愛好家たちとの「縁」がつながっていく
長年モータースポーツの現場にいた小宮山さんが博物館へ異動されたこともあってか、自動車メーカーだけではなく、個人やチームが所有しているレーシングマシンを展示するといった、モータースポーツを愛する人々との「縁」があっての展示も増えてきた。 現在ツーリングカー企画で展示されている浅野自動車の「スターレット」(1982年)は、プライベートでAE86を所有する小宮山さんが、AE86専門ショップであるコシミズモータースポーツに浅野自動車を紹介してもらったのがキッカケだそうだ。 GCマシンや、日本初の常設サーキット「多摩川スピードウェイ」で1936年に開催された第1回全国自動車競走大会で総合優勝したインヴィクタ「4 1/2」もそのような形で、関係者から所有しているオーナーを紹介してもらうなど、個人のネットワークで生まれた縁から展示へとつながったという。
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