鳥越俊太郎氏、力及ばず「申し訳ない」
THE PAGE
東京都知事選に立候補していたジャーナリストの鳥越俊太郎氏は31日夜、落選確実の報を受け、東京都港区の選挙事務所で会見し、「私の力不足だった。期待を寄せていただいた多くの都民、一緒に戦っていただいた皆さんには心から申し訳ない気持ち」と頭を下げた。 自民都連の内田茂幹事長、報道陣に取り囲まれるも無言貫く
東京都港区の鳥越氏の事務所では、支援者らが午後7時50分頃からテレビを見守っていたが、午後8時ちょうどに小池百合子元防衛相の当選確実が報じられると空気が一変。「ああ」というため息交じりの声が広がり、重苦しい空気に包まれた。 午後8時20分頃に事務所に現れた鳥越氏は硬い表情で、「敗戦の弁を述べないといけない」とうつむいた。会見では敗戦の理由について「準備不足ももちろんあったし、事実無根の報道をされたのが影響したと思うが、基本的には私の力が及ばなかったことがこういう結果につながっている」と説明した。 一方野党4党から支援を受けたことについて「結果的にはこういう結果になったが十分な戦いができた。力及ばずで、みなさんのご期待に添えなかったが、野党4党(の枠組み)は絶対に今後も必要だ。次の衆院選では野党4党で統一して戦っていただきたい」などと話した。 女性問題が報じられたことについては「法的な措置をとっているのでくどくど述べるつもりはない。影響がなかったといえば嘘、あったと思う」と言及した。 新しい都知事に望むことについては「公約をきちっと実行していただきたい。特に待機児童、待機高齢者・介護の問題、こういう点についてはちゃんとした効果のある都政をおこなっていただきたい。やっていただかないと私たちはまた声を上げることになる」と述べた。また小池氏については「雑誌の中で核武装の選択肢は十分にありえると述べられていた。本当に今でも怒りの気持ち。核武装があり得るというような人が都知事になっていいのかと思っている。都知事になられた後の言動には注意を払っていきたい」と語気を強めていた。 鳥越氏は、民進、共産、社民、生活の4党から推薦を受けていた。 【撮影:山口真由子/deltaphoto】