秘蔵のアルファロメオ、『33イグアナ』など名車がファンを魅了…「ミラノオートクラシカ」11月15日開幕
アルファロメオとステランティスヘリテージは11月15日、イタリアのミラノで開幕する「ミラノオートクラシカ」に出展する。ステランティスヘリテージは、グループ傘下のイタリアブランドの歴史的遺産を保護・推進する部門だ。今回の展示では、アルファロメオブランドの5台の名車が公開され、新世代の「アルフィスティ(アルファロメオファン)」を魅了することを狙う。 アルファロメオの名車『33イグアナ』
展示されるのは、ステランティスヘリテージのコレクションから選ばれた3台のヴィンテージカー。アルファロメオ『33イグアナ』、アルファロメオ『1750スパイダーヴェローチェ』、アルファロメオ『4Cスーパーバイク』だ。これらの車両は、同社の歴史的遺産の保存と管理への取り組みを示すとともに、トリノにあるオフィチーネクラシケの熟練技術者による整備・修理・修復サービスの重要性を強調している。
3台の中でも、ステランティスヘリテージのコレクションに属し、アレーゼのアルファロメオ歴史博物館に所蔵されているのが、アルファロメオ33イグアナだ。1969年11月のトリノモーターショーで発表された唯一無二の車両で、世界的に有名なデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロの作品である。
『33ストラダーレ』のメカニカルベースを再解釈した高性能クーペのイグアナは、非常に鋭い前面、引き締まった明確なライン、スリムで最小限のアルファロメオ「シールド」、大きく傾斜した幅広のフロントガラス、調整可能なリアスポイラー、シンプルで直線的なインテリアデザインが特徴だ。車体は非常に明るいメタリックカラーで、33ストラダーレを明らかに意識したカンパニョーロ製の楕円形の穴が開いたアルミホイールが、当時1970年代のスタイルを先取りしたデザインを完成させている。
このように、ミラノオートクラシカでは、アルファロメオの歴史的名車から最新モデルまで、幅広いラインナップが展示される予定だ。
レスポンス 森脇稔