色鮮やかタマゴタケ 季節は秋に、和歌山県田辺市の護摩壇山で発生
秋らしい季節となり、和歌山県田辺市龍神村の護摩壇山やその周辺で、色鮮やかな食用キノコ「タマゴタケ」が多く発生している。 【護摩壇山でナラ枯れ広がる ここ3年に集中、和歌山の記事はこちら】 護摩壇山森林公園の管理人によると、タマゴタケは深紅や濃い朱色のかさが特徴で、遊歩道や道路沿いで見られる。和名は、卵のような白い殻を割って伸びてくるのに由来する。大きく成長しても、根元に殻がつぼのように残る。かさの直径は6~15センチほど。一見毒キノコのように見えるが、昔から食用として知られる。 ■有毒なキノコも 県「素人判断で食べないで」 今後、食べられるキノコではブナシメジやナメコ、ヒラタケなどの発生も期待できる。一方、ツキヨタケやスギヒラタケなどの有毒なキノコもある。県生活衛生課は「素人判断でキノコを食べないで」と呼びかけている。 キノコによる食中毒は、ツキヨタケが全国で最も多く、県内では2012年に2件発生している。正確な数は分かっていないが、日本には4千~5千種のキノコが存在するとされ、このうち、食べることができるといわれるのは約100種。対して中毒を起こす毒キノコは200種以上が知られている。大半のキノコは毒性の有無も分かっていない。
紀伊民報